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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日ぶりに反落、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まった


【ブラジル】ボベスパ指数 99675.68 -0.62%
16日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比622.23ポイント安(-0.62%)の99675.68で取引を終了した。100663.4から99663.00まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、インフレ率の上昇が指数の足かせとなった。9月のFGVインフレ率(IGP-10)は前月比で4.34%上昇し、前月の2.53%と市場予想の4.18%を上回った。また、翌17日にセリック金利(政策金利)の発表を控え、慎重ムードも強い。なお、ブラジル中央銀行は17日日本時間未明、セリック金利を市場予想通り2.00%に据え置いた。一方、米国の大規模な緩和策を当面維持するとの観測が指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2975.01 -0.19%
16日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比5.57ポイント安(-0.19%)の2975.01で取引を終了した。2990.74から2960.68まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、一部産業の法人税率の引き上げ計画が嫌気された。財務省は16日、肥料や非鉄金属に適用している法人税率を2021年から大幅に引き上げる方針を示した。一方、欧州市場がおおむね堅調な値動きを示したことが指数を下支えした。

【インド】SENSEX指数 39302.85 +0.66%
16日のインドSENSEX指数は続伸。前日比258.50ポイント高(+0.66%)の39302.85、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同82.75ポイント高(+0.72%)の11604.55で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。前日の欧米市場の上昇を受け、インド市場にも買いが先行。また、8月の港湾の貨物取扱量に回復の兆しがみられているとの報告が景気の回復期待を強めた。ほかに、政府がデジタル経済の拡大に注力する方針を示したことを受け、関連銘柄に物色する動きが広がった。

【中国本土】上海指数総合 3283.92 -0.36%
16日の上海指数総合は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.76ポイント安(-0.36%)の3283.92ポイントと4日ぶりに反落した。

米中対立の警戒感が改めて意識される流れ。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に対し、米国は国家安全保障上の理由で新たな輸出規制を15日に発効させた。米国の圧力が貿易からハイテク分野に広がるなど、対立に融和の兆しがみられないことを不安視している。また、前日に公表された8月の各種経済統計は良好だったものの、いったん好材料が出尽くしたとの見方も流れた。



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