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25日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、瑞声科技7.4%下落


25日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比65.36ポイント(0.26%)安の25486.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.10ポイント(0.44%)安の10291.85ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1287億7100万香港ドルにやや縮小している(24日は1401億5400万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)

売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日に大幅続伸し、約1カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、香港では今週、主要企業の中間決算が集中して報告される。業績動向を見極めたいとするスタンスが強まったことも、買い手控えにつながった。

もっとも、下値を叩く売りはみられない。米国と中国で経済回復の期待が高まっていることや、米中対立の激化懸念がやや薄らいだことはプラス材料だ。米通商代表部(USTR)は日本時間25日午前、ライトハイザー代表やムニューシン財務長官、中国の劉鶴・副首相らと「第1段階」の通商合意について電話会談したと報告。「双方が進展を確認した」との声明を発表している。香港の各指数は朝方、プラス圏で推移する場面もみられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が7.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.9%安と下げが目立った。瑞声科技に関しては、中間6割減益が引き続き売り材料。ブローカー各社は目標株価を相次ぎ引き下げた。

セクター別では、中国の不動産が安い。華潤置地(1109/HK)が2.8%、碧桂園HD(カントリー・ガーデン:2007/HK)が2.3%、中国海外発展(688/HK)が2.1%、融創中国HD(1918/HK)が1.5%ずつ下落した。碧桂園については、昼に公表した中間決算の減益も嫌気されている。

医薬品セクターもさえない。上記した中国生物製薬のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.5%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.7%安、中国中薬(570/HK)が2.2%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.0%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.6%安で引けた。

半面、空運セクターは高い。国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が6.5%、中国南方航空(1055/HK)が5.2%、中国東方航空(670/HK)が4.0%、中国国際航空(753/HK)が3.0%ずつ上昇した。米国で新型コロナウイルス治療やワクチン承認が早まるとの期待が強まるなか、空運需要の早期回復も見込まれている。米国など各国の空運株が上昇した流れを継いだ。

マカオのカジノ銘柄もしっかり。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.3%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が2.7%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.3%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.2%高、美高梅中国(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が1.9%高と値を上げた。あす26日からは、広東省全域の住民を対象に、マカオ観光ビザ(個人・団体含む)発給が再開される。カジノ客増が意識された。

他の個別株動向では、即席麺・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が12.4%高と急伸(約2年ぶりの高値)。中間決算の6割増益が好感された。純利益は23億8043万人民元(約364億円)に達し、中間期としては過去最高益を記録している。

一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%安の3373.58ポイントで取引を終えた。発電株が安い。資源・素材株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株、自動車株、ハイテク株の一角なども売られた。半面、新興株は物色され、創業版指数は0.6%高と3日続伸している。

亜州リサーチ(株)




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