5日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.91ポイント(0.62%)高の25102.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.76ポイント(0.52%)高の10256.64ポイントとそろって続伸した。売買代金は1228億700万香港ドルに縮小している(4日は1459億7800万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)


中国の政策期待が続く。中国人民銀行(中央銀行)が4日に開いた会議では、下半期の金融政策を一段と柔軟化することや、マネーサプライと社会融資総額(資金調達総額)の伸び率を2019年よりも高い水準で維持すること——などが強調された。また、外電が5日、「外部リスクが増大するなか、中国指導部は内需押し上げに軸足を置く方針」と政府関係者の話として報じている。米中対立の警戒感などで指数はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、中盤から上げ幅を再び広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.5%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.2%高、不動産デベロッパー大手、長江実業集団(1113/HK)が3.0%高と上げが目立った。

セクター別では、消費関連が高い。中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が4.2%、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.5%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.1%、即席麺・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.8%、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.5%ずつ上昇した。

産金セクターも急伸。紫金鉱業集団(2899/HK)と招金鉱業(1818/HK)がそろって4.0%高、霊宝黄金(リンバオ・ゴールド:3330/HK)が3.7%高と値を上げた。7月23日に過去最高値を約9年ぶりに更新したNY金先物価格は、その後も連騰し、4日に史上初めて大台2000米ドルを突破。利益の上積みが期待された。

ITハイテク関連の銘柄も物色される。IC開発・設計の上海復旦微電子集団(1385/HK)が18.4%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.9%高、同業の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.3%高、オンラインゲームやアプリケーション・ソフトの金山軟件(キングソフト:3888/HK)が3.9%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%高で取引を終えた。産業支援策が期待される。中国の国務院(内閣に相当)は4日、半導体産業、ソフトウエア産業の発展を支援するための新政策を発表した。また、ハイテク関連30銘柄を組み入れた「ハンセン科技指数」は1.5%高で7日続伸している。

一方、本土市場は小幅に4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3377.56ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、産金株、医薬品株、紙パルプ株、海運株、防衛関連株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、公益株、空運株も売られた。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元:FISCO
記事名:「5日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で続伸、ハンセン科技指数は1.5%上昇