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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値下がり、米中対立の警戒感が重し


【ブラジル】ボベスパ指数 83027.09 +2.10%
21日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1707.64ポイント高(+2.10%)の83027.09で取引を終了した。81317.1から83309.00まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。ゴールドマン・サックス証券(GS)がブラジル株に強気を示したことが好感された。GSは最新リポートで、ブラジル株が年初から48%も下落していると指摘。今年後半に商品価格が回復すると予測したほか、リスク資産への投資意欲が高まるとの見方を示した。ブラジル株は回復が期待できる理想的な候補だと強調した。一方、米中対立への懸念や国内の新型コロナウイルスの感染拡大などが引き続き警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2718.67 -1.88%
21日のロシア株式市場は5日ぶり反落。主要指標のMOEX指数は前日比52.12ポイント安(-1.88%)の2718.67で取引を終了した。2794.60から2702.67まで下落した。

朝方はプラス圏で推移したが、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。香港問題を巡り、米中対立への懸念が再び高まっていることが圧迫材料。また、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことも引き続き警戒された。一方、政府が自動車業界の支援策を打ち出すとの報道が好感された。地元メディアによると、政府は総額250億ルーブル(約380億円)の自動車業界の支援策を用意しているという。

【インド】SENSEX指数 30932.90 +0.37%
21日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比114.29ポイント高(+0.37%)の30932.90、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.70ポイント高(+0.44%)の9106.25で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。政府がノンバンクなどに対し、3カ月間限定で流動性を供給する方針を示したことが好感された。また、インド経済が年末から回復するとの見通しも、過度な景気先行き不安を緩和させた。

【中国本土】上海総合指数 2867.92 -0.55%
21日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.81ポイント安(-0.55%)の2867.92ポイントと続落した。

米中対立の警戒感が重し。トランプ米大統領は20日、新型コロナウイルス感染で死者多数が生じていることに関し、「世界中で大量殺りくを起こしたのは中国の無能さだ」と自身のツイッターに投稿している。また、ポンペオ米国務長官は20日、香港の高度な自治権が「一国二制度」の下で機能しているかどうかを検証する(米国の)報告書について、最近の動向により、評価が一段と困難になったとの認識を示した。これを受けて中国外交部は21日、「米国務長官は香港政府を脅迫している」と応じ、中国への内政干渉だと強く非難している。



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