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3日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、香港や米国の景気悪化を警戒


3日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比43.95ポイント(0.19%)安の23236.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.46ポイント(0.37%)安の9491.10ポイントとそろって反落した。売買代金は799億7300万香港ドルとなっている(2日は897億1600万香港ドル)。

内外の景気懸念が重し。香港大学は2日、1~3月期GDPが前年同期比で8.3%減少するとの試算を報告した。香港政府は外食産業の一部を新たに営業停止させるなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を一段と強化している。米国では新規失業保険の申請件数(週間)が前週からほぼ倍増し、過去最多の600万件台を記録。ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は2日、米経済のリセッション入りはほぼ確実との認識を示した。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港中心地に商業施設を保有する九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.1%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.6%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.2%安と下げが目立った。そのほか、金融大手グループのHSBC(5/HK)が2.6%安と続落。配当を巡る混乱が嫌気された。2020年の配当停止を表明したHSBCに対しては、「株主利益を損なった」とする少数株主が訴訟の準備を進めている。

セクター別では、中国の保険・証券が安い。中国太平保険HD(966/HK)が2.4%、
中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民財産保険(PICC:2328/HK)がそろって1.7%、中国建設銀行(939/HK)が1.5%ずつ下落した。

半導体やスマートフォンの関連銘柄もさえない。華虹半導体(1347/HK)が3.3%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.7%安、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が1.8%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.2%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.1%安で引けた。

半面、医薬品セクターは高い。康哲薬業HD(867/HK)が5.1%、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.7%、微創医療科学(853/HK)が2.8%、薬明生物技術(2269/HK)が2.3%、中国生物製薬(1177/HK)が1.9%、石薬集団(1093/HK)が1.6%ずつ値を上げた。

通信キャリアの銘柄群も急伸。中国聯通(762/HK)が5.9%高、中国電信(728/HK)が5.0%高、中国移動(941/HK)が2.6%高と上昇した。シティグループは最新リポートで、「中国移動が3月31日に公表した2020年第2弾調達の入札結果では、5G基地局設備の購入単価が2019年と比べ30%ダウンしていた点が判明した」と指摘。キャリア各社のコスト低下が意識された。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%安の2763.99ポイントで取引を終えた。石油株が安い。ハイテク株、金融株、海運株、インフラ関連株、自動車株なども売られた。半面、医薬品株は高い。食品飲料株、産金株、不動産株の一角も買われた。

【亜州IR】



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