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2日の中国本土市場概況:上海総合1.7%高で反発、政策期待でハイテク関連に買い


2日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比46.12ポイント(1.69%)高の2780.64ポイントと反発した(上海A株指数は1.69%高の2914.09ポイント)。

習近平・国家主席の発言が買い安心感を誘う流れ。3月31日~4月1日にかけて浙江省を視察した際、「新型コロナウイルス防疫と経済発展を両立させる」と強調し、全産業の早期活動再開を目指す方針を示した。また、李克強・首相が3月31日、地方債の発行枠を前倒しで拡大すると発表するなど、景気対策のスタンスを強めたことも改めて評価されている。

業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)がストップ高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が9.1%高、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が8.1%高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が7.2%高で引けた。上述した主席発言では、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、第5世代(5G)ネットワークなど「新インフラ」建設の重要性にも言及している。

石油関連株も急伸。中国石油化工(600028/SH)が3.6%高、中国石油天然気(601857/SH)が3.5%高と値を上げた。「中国政府は原油の戦略備蓄を積み増す方針を決めた」と伝えられている。時間外取引のWTI原油先物が上昇したことも追い風。このほかインフラ関連株、消費関連株、素材株、医薬品株、不動産株、金融株なども買われた。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が1.29ポイント(0.60%)高の216.88ポイント、深センB株指数が2.71ポイント(0.33%)高の814.60ポイントで終了した。

【亜州IR】




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