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12日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で続落、保険セクター下げ主導


12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比45.03ポイント(1.52%)安の2923.49ポイントと続落した(上海A株指数は1.52%安の3063.64ポイント)。

世界景気の先行き不安が強まる流れ。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて世界保健機関(WHO)は世界的流行を示す「パンデミック」事態を宣言し、トランプ米大統領は「英国を除く欧州からの渡航を30日間停止する」との方針を示した。ヒトとモノの移動制限が強化され、世界のサプライチェーンが寸断するとの警戒感が広がっている。ただ、指数は引けにかけて下げ幅をやや縮小。中国の金融緩和期待などが支えとなった。中国国営テレビは昨夜、「李克強首相が開催した国務院の常務会議は、一部の銀行を対象とした預金準備率の引き下げを求めた」と伝えている。

保険株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が2.5%安、中国平安保険(601318/SH)が1.9%安で引けた。医薬関連株も安い。医薬品卸売の九州通医薬(600998/SH)が6.4%、CRO(医薬品開発業務受託機関)で中国トップの薬明康徳(603259/SH)が4.4%ずつ下落した。運輸株、素材株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、公益株なども売られている。

半面、ハイテク株の一角はしっかり。光ファイバーケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が9.1%高、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.8%高と買われた。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が4.16ポイント(1.75%)安の233.30ポイント、深センB株指数が18.36ポイント(1.99%)安の903.64ポイントで終了した。

【亜州IR】




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