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5日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日続伸、招商銀は最高値更新


5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.07ポイント(0.54%)高の2991.56ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、16.85ポイント(0.54%)高の3134.24ポイントで取引を終えている。

米中貿易摩擦の緩和期待が強まる流れ。米メディアは5日、「米国が9月1日に導入した15%の対中追加関税について、ホワイトハウスは軽減の是非を検討」と報じている。また、習近平国家主席は5日の中国国際輸入博覧会(上海)開幕式で、輸入と関税引き下げに努力すると表明した。米中貿易協議の進展もプラス。米中両国の交渉担当者からは、「協議は前進している」とのコメントが相次いでいる。米当局者は、月内に通商合意「第1段階」の文書署名が実施される可能性があるとの見方を示した。また、中国外交部の報道官は4日の定例会見で、「米中首脳会談の時期と場所について、習国家主席とトランプ米大統領は様々な方法で連絡をとっている」と述べた。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスもポジティブ。5日の「中期流動性ファシリティ(MLF)」による資金供給では、金利が予想外に引き下げられた。

金融株が上げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が2.7%高、招商銀行(600036/SH)が1.3%高で引けた。中国人寿保険は約4年5カ月ぶりの高値水準を回復している。招商銀行は上場来高値を更新した。石油など大型株が上昇し、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は引け値ベースで年初来の高値に迫っている。

ハイテク株も高い。IC設計の上海書爾半導体(603501/SH)が5.2%上昇した。このほか、食品・飲料株、自動車株、エネルギー株、不動産株、素材株なども買われている。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が0.99ポイント(0.37%)高の264.69ポイント、深センB株指数が0.49ポイント(0.05%)安の908.69ポイントで終了した。

【亜州IR】




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