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1日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、舜宇光学2.1%上昇


1日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比194.04ポイント(0.72%)高の27100.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が89.26ポイント(0.85%)高の10622.50ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約1カ月半ぶりに、節目の27000ポイント台を回復している。売買代金は793億9700万香港ドルとなった(10月31日は850億8500万香港ドル)。

安寄り後に買われる流れ。内外の景気先行き懸念などで安く始まったものの、指数は中盤からプラスに転じた。景気不安が高まるなか、米国や香港は追加の景気テコ入れ策を近く打ち出す——との思惑も流れている。

米中通商協議を巡っては、米メディアが10月31日、「中国の高官は、米国との包括的で長期的な合意に疑念を抱いている」と報道。不透明感が再燃したものの、通商合意の第1段階(全体の60%)は署名合意できるとの見方が優勢だ。中国商務部は10月31日、「米中の通商交渉担当リーダーは11月1日に再び電話協議する」とコメントしている。

取引時間中に民間が公表した10月の財新・中国製造業PMIは予想に反し前月から上向き、2017年2月以来の高水準に回復した。他方、中国国家統計局などが前日に発表した同月の製造業PMIは、予想以上に悪化し、景況判断の境目となる50を6カ月連続で割り込んでいる。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.1%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)と全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって2.0%高と上げが目立った。

業種別では、中国の不動産が高い。上記した中国海外発展と碧桂園のほか、中国金茂HD(817/HK)が4.0%、広州富力地産(2777/HK)と融創中国HD(1918/HK)がそろって3.9%、保利置業集団(119/HK)が3.2%ずつ上昇した。

中国金融セクターもしっかり。中国太平保険HD(966/HK)が4.3%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.3%高、招商銀行(3968/HK)が2.4%高、中信証券(6030/HK)が2.1%高で引けた。

5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。長飛光繊光纜(6869/HK)が12.0%高、中国通信服務(552/HK)が11.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が8.3%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が3.2%高、中国鉄塔(788/HK)が2.9%高と値を上げた。中国では1日、5G商用サービスが正式スタートしている。

他の個別株動向では、中国バイオテクノロジー企業の百済神州(ベイジーン:6160/HK)が31.9%高と急騰。上場来高値を更新した。米バイオ医薬大手のアムジェン(AMGN/NASDAQ)と戦略提携することが刺激材料。アムジェンは総額27億米ドル(約2900億円)を投じ、百済神州の株式20.5%を取得する。また、がん治療薬の開発で協力していく構えだ。

一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.99%高の2958.20ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。不動産株、消費関連株、自動車株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、素材株なども買われた。

【亜州IR】




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