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24日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で小幅続落、決算期待で銀行株は逆行高


24日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70ポイント(0.02%)安の2940.92ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、0.74ポイント(0.02%)安の3081.06ポイントで取引を終えている。

前日の軟調地合いを継ぐ。インフレ圧力の高まりを背景に、中国の金融当局は積極的な緩和策を打ち出しにくくなる——との見方が流れている。また、対中強硬派として知られる米国のペンス副大統領が24日、ワシントンで「米中関係の将来」をテーマに講演することも気がかり。昨年10月の講演でペンス氏は、中国の内政と外交を全面的に批判する演説を行った。中国側が猛反発し、米中対立が激化した経緯がある。

もっとも、下値は限定的。主要企業の四半期決算発表が進むなか、好業績に期待した買いもみられる。指数はプラス圏で推移する場面もあった。

業種別では、消費関連が安い。スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が5.0%、調味料メーカーの海天味業(603288/SH)が2.9%ずつ値を下げた。ハイテク株、医薬品株、自動車株、素材株、保険株なども売られている。

半面、決算期待の広がる銀行セクターはしっかり。招商銀行(600036/SH)が1.4%高、交通銀行(601328/SH)が1.1%高、中国工商銀行(601398/SH)が0.9%高と上昇する。交通銀行と中国工商銀行は25日に、招商銀行は来週30日に決算報告する予定。中堅行の中信銀行(601998/SH)は先行して決算発表し、増益を確保したうえで不良債権比率が改善していることを明らかにした。このほか証券株、不動産株、エネルギー株、公益株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が0.39ポイント(0.15%)高の264.71ポイント、深センB株指数が1.86ポイント(0.20%)安の910.63ポイントで終了した。

【亜州IR】



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