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26日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で反発、中国銀行セクター軒並み上昇


26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比96.58ポイント(0.37%)高の26041.93ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.49ポイント(0.43%)高の10212.27ポイントと9日ぶりに反発した。売買代金は703億2500万香港ドルと低水準が続いている(25日は755億7400万香港ドル)。

米中通商協議の進展が期待される流れ。トランプ米大統領は25日、「中国との通商合意スケジュールは、多くの人が考えているより早いだろう」と記者団に語った。米中両国がお互いに配慮している点を踏まえ、「合意が得られる公算は高い」と述べている。

ただ、上値は重い。米議会上下両院の外交委員会が25日、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」をそれぞれ全会一致で可決したことがネガティブだ。「内政への粗暴な干渉だ」と批判し、中国側は猛反発している。香港の反政府行動が活発化するとの不安感が強まった。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.3%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.1%高と上げが目立っている。

セクター別では、中国の医薬品が高い。上記した石薬集団のほか、三生製薬(1530/HK)が2.9%、康哲薬業HD(867/HK)が2.0%、薬明生物技術(2269/HK)が1.6%、中国生物製薬(1177/HK)が1.4%ずつ上昇した。

中国銀行セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.8%高、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.9%高、中国民生銀行(1988/HK)が1.3%高、交通銀行(3328/HK)が1.2%高、中国建設銀行(939/HK)が1.0%高で引けた。財政部が各金融機関に対し、内部留保が一定規模以上の場合、配当などで株主に還元するよう求めたことが好感されている。

半面、中国証券・保険セクターの一角はさえない。華泰証券(6886/HK)が2.7%安、海通証券(6837/HK)が1.4%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.1%安と値を下げた。

本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%安の2929.09ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。資源・素材株、医薬品株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行株も買われている。

【亜州IR】



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