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21日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で5日続伸、節目3000ポイント回復


21日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.86ポイント(0.50%)高の3001.98ポイントと5日続伸した。節目3000ポイントの突破は4月30日以来となっている上海A株指数も上昇し、15.47ポイント(0.49%)高の3144.23ポイントで取引を終えた。

海外マネーの流入がプラス。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買は今週に入り、香港経由の本土株売買が大幅な買い越しで推移している。米中協議の進展期待や、金融当局の資金供給スタンスなども引き続き材料視された。中国人民銀行(中央銀行)は21日、公開市場操作(オペ)を通じ300億人民元の資金を市場に供給。今週は償還分との差し引きで、2850億人民元の供給超だった。また、テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数が1.7%高と大幅続伸したことも、小型株を好むとされる個人投資家のセンチメントを上向かせている。企業再編を通じた創業板への「裏口上場」を認める方向で、証券当局は検討に入った——との観測が流れた。

業種別では、証券の上げが目立つ。中信建投証券(601066/SH)がストップ高、華泰証券(601688/SH)が4.6%高、中信証券(600030/SH)が2.7%高で引けた。海外マネーの流入や、新市場に対する期待感が引き続き追い風。上海に新設されるハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」については、間もなく始動するとみられている。

ハイテク株も急伸。なかでもソフト開発関連が買われ、深セン市金証科技(600446/SH)がストップ高、頂点軟件(603160/SH)が3.2%高で取引を終えた。このほか自動車株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、不動産株、資源・素材株、軍需関連株なども買われている。

外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が4.86ポイント(1.66%)高の297.78ポイント、深センB株指数が15.60ポイント(1.65%)高の963.06ポイントで終了した。

【亜州IR】




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