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24日の中国本土市場概況:上海総合0.02%高で3日ぶり反発、上海50Aは0.6%高


24日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48ポイント(0.02%)高の2852.99ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、0.56ポイント(0.02%)高の2988.10ポイントで取引を終えている。

人民元安進行の警戒感がやや和らいだことが投資リスクの低下を意識させた。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は、「人民元を合理的な水準に保つ」とし、大幅な元安を容認しないスタンスを示している。人民銀は朝方、人民元の対米ドル基準値を12営業日ぶりに元高方向に設定。この日の上海外国為替市場も元高で推移している。ただ、上値は重い。米国の「中国ハイテク包囲網」が各国に広がりをみせるなか、企業業績の悪化懸念がくすぶる状況だ。

時価総額上位の銘柄群が相場を支える。貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.0%高、中国平安保険(601318/SH)が1.4%高、中国工商銀行(601398/SH)が0.9%高で引けた。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.6%上昇し、他の指数をアウトパフォームしている。このほか、元高メリットのある空運・紙パルプ株、自動車株、インフラ関連株の一角も物色されている。


半面、ハイテク株はさえない。フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が3.9%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.8%安、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が3.5%安とそろって続落した。不動産株、エネルギー株、医薬品株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が2.07ポイント(0.72%)安の285.77ポイント、深センB株指数が1.37ポイント(0.15%)安の931.26ポイントで終了した。

【亜州IR】




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