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9日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で続落、上海50A指数2.2%下落


9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比42.80ポイント(1.48%)安の2850.95ポイントと続落した。今年2月22日以来の安値を切り下げている。上海A株指数も下落し、44.94ポイント(1.48%)安の2985.71ポイントで取引を終えた。

米中貿易摩擦の激化を警戒。米通商代表部(USTR)は昨夜、「2000億米ドル相当の中国製品に対する輸入関税の引き上げ措置に関し、10日の午前0時1分(日本時間で午後1時1分)に実施する」と官報で正式通知した。これに対して中国商務部は、「米側が関税を引き上げた場合、必要な反撃措置を取らざるを得ない」と応じている。ワシントンで9日に再開される米中通商協議に関しては、一部で楽観論が流れているものの、交渉決裂の不安もくすぶる状況だ。

海外マネーの流出も懸念材料。本土・香港間の株式相互取引を通じた売買では、香港経由の本土株売買が依然として売り越しとなっている。市場関係者の間からは、「海外投資家は中国投資を縮小している」との見方が流れた。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は2.2%下落し、他の指数をアンダーパフォームしている。


金融株が下げを主導する。中国人寿保険(601628/SH)が3.7%安、中国平安保険(601318/SH)が2.7%安、招商銀行(600036/SH)が2.1%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.3%安で引けた。医薬品株、不動産株、運輸株、消費関連株、自動車株なども安い。

半面、ハイテク株の一角はしっかり。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)と金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)がそろって1.6%高、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が1.2%高、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が1.0%高とそれぞれ続伸した。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が0.39ポイント(0.13%)安の294.40ポイント、深センB株指数が11.26ポイント(1.16%)安の957.04ポイントで終了した。

【亜州IR】




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