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11日の香港市場概況:ハンセン1.0%高で3日ぶり反発、中国生物製薬が6.0%上昇


週明け11日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比274.88ポイント(0.97%)高の28503.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.09ポイント(1.08%)高の11276.91ポイントとそろって3営業日ぶりに反発した。売買代金は1027億8900万香港ドルに縮小している(8日は1445億8500万香港ドル)。

米中協議の進展観測を好感する流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は10日の記者会見で、「米中協議では、自国企業の輸出を後押しするための通貨切り下げを両国間で行わないことで合意した」と発言した。易綱総裁は「輸出競争力を高めるための人民元レート切り下げは絶対ない」とも強調している。中国商務部の王受文副部長はこれより先、「米中両国は追加関税の全面撤廃に向けて協議している」と説明した。中国では年一度の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中ということもあり、景気テコ入れ策に対する期待感も広がっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.0%高、香港地下鉄など運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が2.6%高、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が2.4%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)とブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)、ネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がそろって2.3%高と上げが目立った。香港鉄路に関しては、2018年通期業績の実質増益が引き続き手がかり。約1年10カ月ぶりの高値水準を回復した。

業種別では、証券と保険がしっかり。第一上海投資(227/HK)と華泰証券(6886/HK)がそろって4.8%高、広発証券(1776/HK)が2.4%高、中国人民財産保険(2328/HK)が1.9%高、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)と中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)がそろって1.7%高で引けた。

医薬品セクター高い。上記した中国生物製薬のほか、上海復旦張江生物医薬(1349/HK)が26.4%、微創医療科学(853/HK)が6.5%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.1%ずつ上昇する。上海復旦張江生物医薬に関しては、上海証券取引所に創設予定のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板(Science and technology innovation board)でのA株上場計画が材料視された。

ネットゲームや第5世代(5G)通信の関連銘柄群も物色される。金山軟件(3888/HK)が8.3%高、網龍網絡HD(777/HK)が3.5%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.9%高、中国通信服務(552/HK)が1.7%高、中国鉄塔(788/HK)が3.9%高と値を上げた。

本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.92%高の3026.99ポイントで取引を終えた。港湾・海運株が急伸。インフラ関連株、ハイテク株、医薬品株、素材株、消費関連株、自動車株、不動産株、銀行株の一角も値上がりした。

【亜州IR】




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