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28日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で3日続落、香港不動産株に売り


28日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比124.26ポイント(0.43%)安の28633.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が89.82ポイント(0.78%)安の11367.45ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1211億9100万香港ドルとなっている(27日は1210億4300万香港ドル)。

中国の景況感悪化で投資家心理が冷やされる流れ。寄り付き前に公表された2月製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は約3年ぶりの低い水準となった。49.2に下振れし、3カ月連続で景況判断の節目(50)を下回っている。米中協議の難航観測もマイナス。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は議会の公聴会で、「残された課題はあまりにも深刻。両国が合意に達するかどうかはまだ分からない」と述べた。米金融引き締めの懸念後退などで買われる場面がみられたものの、上値は重く、ハンセン指数は終盤に入りマイナス圏に沈んでいる。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産の下げが目立つ。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.3%安、長江実業集団(1113/HK)が3.1%安、恒隆地産(101/HK)が2.9%安で引けている。直近で同銘柄群は、米金利低下期待が強まるなか買いが先行していた。このほか、時価総額上位の本土系金融なども売られている。

自動車セクターも安い。長城汽車(2333/HK)が4.8%、広州汽車集団(2238/HK)が3.5%、北京汽車(1958/HK)が2.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.0%ずつ下落した。

空運と海運の運輸セクターもさえない。中国国際航空(753/HK)が4.8%安、中国南方航空(1055/HK)が4.2%安、中国東方航空(670/HK)が3.7%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.3%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.2%安と値を下げた。

一方、本土市場トは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の2940.95ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。インフラ関連株、空運株、ハイテク株、エネルギー株なども売られた。半面、消費関連株、医薬品株、自動車株、紙パルプ株は物色されている。

【亜州IR】




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