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31日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で4日ぶり反発、金融セクターに買い


31日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.00ポイント(0.35%)高の2584.57ポイントと4日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、9.48ポイント(0.35%)高の2706.59ポイントで取引を終えている。大型優良株が物色され、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.78%高と上海総合指数などをアウトパフォームした。

中国景気に対する過度な不安が後退する流れ。取引前に発表された今年1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・公表)は49.5となり、2カ月連続で節目の50を下回ったものの、前月実績(49.4)と市場予想(49.3)を上回った。また、同月の非製造業PMIは54.7という結果。前月の53.8から0.9ポイント上昇した。元高進行もプラス。米金融引き締めペースの鈍化期待を背景に、外国為替市場では対米ドルの元高に弾みがついた(約半年ぶりの元高水準)。

金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.0%高、中国平安保険(601318/SH)が2.8%高で引けた。消費関連株の一角もしっかり。白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)がそろって2.0%高と上昇した。

ただ、上値は重い。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」の新設が決定するなか、ここにきて、メイン市場から資金が流出するとの懸念が広がった。上海総合指数は安く推移する場面もみられている。医薬品株とハイテク株が安い。業界大手の広州白雲山医薬集団(600332/SH)が7.9%、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が4.4%ずつ下落した。インフラ関連株、運輸株、不動産株、自動車株なども売られている。

外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.19ポイント(0.43%)安の272.11ポイント、深センB株指数が0.02ポイント(0.00%)安の856.89ポイントで終了した。

【亜州IR】




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