25日の中国本土市場概況:上海総合0.4％高で3日続伸、金融セクターに買い

25日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.03ポイント（0.39％）高の2601.72ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、10.56ポイント（0.39％）高の2724.50ポイントで取引を終えている。

中国の景気対策に対する期待感が持続する流れ。国内経済の鈍化懸念がくすぶるなか、当局は景気テコ入れ策を相次いで打ち出している。直近では、中国銀行保険監督管理委員会（銀保監会）が24日、各商業銀行の永久債に保険会社が投資することを認めると発表した。また中国人民銀行（中央銀行）も同日、「中央銀行手形スワップ（CBS）」と呼ぶ永久債と中央銀行手形の交換を可能にするツールを新たに創設すると公表。永久債の流動性を高め、銀行の「資本増強」と「与信拡大」を支援する狙いがある。


政策支援の動きを受け、銀行株が軒並み上昇。招商銀行（600036/SH)が2.3％高、中国農業銀行（601288/SH）が1.7％高で引けた。保険株もしっかり。中国人寿保険（601628/SH）が2.1％高、中国平安保険（601318/SH）が1.4％高と値を上げている。大型優良株が買い進まれるなか、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、1.3％高と他の指数をアウトパフォームした。

このほか不動産株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、資源・素材株、空運株なども物色されている。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.90ポイント（0.33％）安の275.59ポイント、深センB株指数が2.21ポイント（0.26％）高の867.09ポイントで終了した。

【亜州IR】



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