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22日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、瑞声科技5.1%下落


22日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比191.09ポイント(0.70%)安の27005.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が99.57ポイント(0.93%)安の10613.48ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は841億8700万香港ドルとなっている(21日は903億3600万香港ドル)。

米英の政治を巡る不透明感が強まる。メキシコ国境壁の建設を巡る与野党対立が長期化するなか、米国では政府機関の一部閉鎖に解消の目途が立たない状況だ。英国の欧州連合(EU)離脱問題に関しては、前回否決された離脱案に対する代替案をメイ首相が21日に英議会へ提出。まとまらなかった場合、「合意なき離脱」が現実化することにもなりかねず、予断が許されない。また、米中関係の悪化懸念も再び広がっている。米国がカナダに対し、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副董事長兼CFO(最高財務責任者)の身柄引き渡しを正式通知したもよう——と報じられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.1%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.7%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%安と下げが目立った。医薬品株に関しては、李克強首相が21日、関係者を集めた座談会で「今年は成人病薬などの価格水準を引き下げる」などと発言したことが売り材料視されている。

業種別では、石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連が安い。上記した中国石油天然気のほか、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.4%、エン州煤業(1171/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)と昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)がそろって2.9%ずつ下落した。この日の時間外取引では、WTI原油先物が安く推移している。

セメントや鉄鋼の素材セクターもさえない。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.4%安、華潤水泥HD(1313/HK)が1.9%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安、鞍鋼(347/HK)が2.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.9%安で引けた。

本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.18%安の2579.70ポイントで取引を終えた。医薬品株が安く、消費関連株、インフラ関連株、運輸株、資源・素材株、自動車株、金融株などもさえない。半面、ハイテク株の一角はしっかり。上海不動産株も一部が物色された。

【亜州IR】




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