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16日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、中国生物製薬が5.4%上昇


16日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比71.81ポイント(0.27%)高の26902.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.90ポイント(0.50%)高の10555.52ポイントとそろって続伸した。ハンセンは約1カ月半ぶりの高値水準に戻している。売買代金は874億7300万香港ドルとなった(15日は889億5800万香港ドル)。

中国の政策に対する期待感が強まる。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、当局は相次いで景気テコ入れ策を打ち出した。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の朝方、公開市場操作(オペ)で差し引き5600億人民元(約9兆億円)を供給。前日供給分(1800億人民元)の3倍近くに膨らんだ。現地メディアによれば、1日当たりのオペ供給額としては過去最大の規模という。


ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が7.1%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.4%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.8%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.5%高と上げが目立った。

業種別では、医薬品が高い。上記した中国生物製薬と石薬集団のほか、中国神威薬業集団(2877/HK)が5.1%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%ずつ上昇した。

本土系保険・証券セクターも物色される。上述した中国人寿保険のほか、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.9%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.0%高、中信証券(6030/HK)が3.9%高、華泰証券(6886/HK)が2.7%高、広発証券(1776/HK)が2.5%高で引けた。

半面、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が1.4%安と下げが目立った。

他の個別株動向では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が1.9%安と反落。同社が15日引け後に発表した昨年12月の営業実績によれば、不動産成約額は前年同期比で半減した。

一方、本土市場は小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.003%高の2570.42ポイントで取引を終えた。自動車関連が高い。医薬品株、不動産株、消費関連株、メディア関連株、エネルギー株、保険株なども物色されている。半面、インフラ関連株は安い。ハイテク株、軍需関連株、証券株、銀行株の一角も売られた。





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