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28日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で反発、米中摩擦の緩和に期待感


28日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比350.60ポイント(1.33%)高の26682.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が119.41ポイント(1.14%)高の10634.71ポイントとそろって反発した。売買代金は849億3300万香港ドルとなっている(27日の売買代金は784億900万香港ドル)。

米中通商交渉の不安がやや後退するなか、投資家のリスク選好が強まる流れ。米中対立の緩和期待で、昨夜の米株が上昇した好調地合いを継いでいる。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は米時間の27日午後、「中国とは広範な分野で協議中。トランプ米大統領と習近平国家主席は12月1日に会談する」と発言した。中国本土株が5日ぶりに反発したことも買い安心感につながり、香港の各指数は上げ幅を徐々に広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.6%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.3%高と上げが目立った。

業種別では、中国の不動産が高い。上記した中国海外発展のほか、広州富力地産(2777/HK)が4.0%、中国恒大集団(3333/HK)が3.7%、保利置業集団(119/HK)が3.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.0%、万科企業(2202/HK)が2.5%ずつ上昇した。

中国の自動車セクターもしっかり。北京汽車(1958/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって3.1%高、長城汽車(2333/HK)が2.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.9%高と値を上げた。

マカオ・カジノセクターも物色される。永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.4%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.9%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%高で引けた。

本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%高の2601.74ポイントで取引を終えた。メディア関連株が急伸。ハイテク株、医薬株、不動産株、金融株、エネルギー株、消費関連株なども買われた。

【亜州IR】




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