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概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日ぶり反発、ウクライナとの緊張関係の緩和で


【ブラジル】ボベスパ指数 87891.19 +2.74%
27日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比2344.68ポイント高(+2.74%)の87891.19で取引を終えた。85376.81から88017.88まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。米中通商協議への期待がやや高まっていることが支援材料となり、資源の一角に買いが広がった。また、米株式市場の上昇なども買い安心感を与えた。国内では、外資の流入期待が高まっていることなどが好感された。

【ロシア】MICEX指数 2308.50 -1.47
27日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比1.31(30.21ポイント)高の2338.71で取引を終了した。2310.32から2345.01まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。ウクライナとの緊張関係の緩和を受け、ロシア株に買いが広がった。また、ブレント原油価格が回復していることも資源セクターの支援材料となった。一方、2019年前半の成長ペースがやや鈍化するとの見通しが指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 35513.14 +0.45%
27日のインドSENSEX指数は続伸。前日比159.06ポイント高(+0.45%)の35513.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同57.00ポイント高(+0.54%)の10685.60で取引を終えた。

前半は不安定な展開を示したが、後半はプラス圏を回復した。海外市場の上昇を受け、インド株にも買いが先行。また、政府が国有銀行に対し、追加の流動性を供給するとの観測も支援材料となった。地元メディアによると、政府は来年3月までに国有銀行に対し、計4200億ルピー(約6720億円)の流動性を供給する計画だという。

【中国本土】上海総合指数 2574.68 -0.04%
27日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13ポイント安(-0.04%)の2574.68ポイントと4日続落した。

米中通商交渉の不透明感が強まる流れ。米メディアは26日、「中国からの輸入品2000億米ドル相当に対する追加関税の税率について、トランプ米大統領は予定通り来年1月に10%から25%に引き上げる」との見通しを伝えた。トランプ氏は中国との貿易交渉が決裂した場合、同国からの輸入品全てに追加関税を課すことも示唆している。米中首脳は今週末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定。協議では何らかの歩み寄りがみられる——との観測もあるものの、両者の対立は根深い。中国の政策に対する期待感などで指数は小高く推移していたが、引けにかけてマイナスに転じた。



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