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19日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で3日続伸、ハイテクと不動産に買い


週明け19日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比188.47ポイント(0.72%)高の26372.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.89ポイント(0.45%)高の10631.66ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は803億1000万香港ドルとなっている(16日の売買代金は783億3300万香港ドル)。

米金利の低下が追い風。クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長が米CNBC番組で、利上げ加速に慎重スタンスを示すなか、先週末の米10年債利回りは5日連続で下落した。人民元安の進行一服も、プラス材料として意識されている。ただ、上値は限定的。ベンス米副大統領は18日、「習近平国家主席との2回目会談に臨み、関係改善の希望を伝えた」とコメントしたものの、両国関係の不透明感は依然として続いている。両者が参加したAPEC首脳会議では、米中が通商政策で折り合わず、首脳宣言採択が初めて断念された。香港の各指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。

ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテクと本土・香港不動産の上げが目立つ。瑞声科技HD(2018/HK)が4.7%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%高、華潤置地(1109/HK)が4.6%高、中国海外発展(688/HK)が4.0%高、恒隆地産(101/HK)が3.6%高、新鴻基地産発展(16/HK)が3.3%高で引けた。本土系不動産株に関しては、「大都市の一部で第3四半期に住宅ローン金利が値下がりし、貸し出しも増えた。2019年には不動産引き締めがやや緩和されるだろう」などとする現地メディア報道が好感されている。

中国自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.0%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.6%高と値を上げた。

半面、小売や食品・飲料の消費セクターはさえない。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.9%安、金鷹商貿集団(ゴールデン・イーグル・リテール:3308/HK)が1.0%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が7.4%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%安と値を下げた。
鉄鋼やセメントの素材セクターも売られる。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%、鞍鋼(347/HK)が2.2%、中国建材(3323/HK)が1.7%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.5%ずつ下落した。

一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.91%高の2703.51ポイントで取引を終えた。証券株と不動産株が高い。ゼネコンや素材のインフラ関連株、運輸株、医薬株なども買われた。

【亜州IR】




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