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26日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で4日続落、舜宇光学11%下落


26日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比276.83ポイント(1.11%)安の24717.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が117.93ポイント(1.16%)安の10058.63ポイントとそろって4日続落した。ハンセンは約1年5カ月ぶりの安値水準。売買代金は956億3300万香港ドルとなっている(25日の売買代金は1060億8000万香港ドル)。

企業業績に対する不安が浮上。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が25日に公表した1~9月期決算では、前年同期比の3割減益が明らかにされた。主要企業の決算報告が本格化するなか、その他大手企業の業績動向を見極めたいとするスタンスが買いを手控えさせている。人民元安の進行にも警戒感。中国人民銀行は26日、人民元レートの対米ドル基準値を4日連続で元安方向に設定した。外国為替市場では元安の動きが強まり、2017年1月以来の安値水準に落ち込んでいる。

ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連の下げが目立つ。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が11.1%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(2018/HK)が4.8%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.4%安とそろって続落した。テンセントは年初来安値を切り下げ。17年5月以来の安値水準にまで下落した。舜宇光学科技に対しては、車載用レンズ事業の競争激化などを理由に、ブローカー各社が株価見通しを大幅に引き下げている。

このほか業種別では、中国の保険が安い。中国人寿保険は6.7%下落した。新華人寿保険(1336/HK)が3.6%、中国人民保険集団(1339/HK)が3.5%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.7%、衆安在線財産保険(6060/HK)が2.6%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.7%、中国平安保険(2318/HK)が1.3%ずつ下げている。

空運セクターもさえない。中国東方航空(670/HK)が4.4%安、中国南方航空(1055/HK)が4.0%安、中国国際航空(753/HK)が3.5%安で引けた。米ドル建て債務の比率が高い空運各社をめぐっては、人民元安が懸念されている。

半面、中国不動産セクターの一角はしっかり。雅居楽集団HD(3383/HK)が2.6%高、万科企業(2202/HK)が1.9%高、中国海外発展(688/HK)が0.6%高と上昇した。中国の主要都市で10月以降、一部の商業銀行が住宅ローン金利を引き下げた——と報じられたことが引き続き手がかりとなっている。

一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2598.85ポイントで取引を終えた。保険株が軒並み安。消費関連株、IT関連株、空運株なども売られた。他方、不動産株、発電やガスの公益株、非鉄やセメントの素材株、海運株、ハイテク株の一角は物色されている。

【亜州IR】




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