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26日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で3日ぶり反落、不動産株は続伸


26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.95ポイント(0.19%)安の2598.85ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、5.22ポイント(0.19%)安の2721.64ポイントで取引を終えている。

新興国などからの資金流出を警戒。この日の外国為替市場では、中国やアジア新興国の通貨が対米ドルで軒並み下落している。なかでも人民元相場は、6.95台から6.97台に急落。2017年1月以来の安値水準に落ち込んだ。ただ、大きく売り込む動きはみられない。前日の相場で「国家隊(政府系ファンドなど)」が買い介入した——との観測が支えになっている。指数は引けにかけて下げ幅を縮小した。

業種別では、保険が軒並み安。中国人寿保険(601628/SH)が3.5%下落した。1~9月期決算の3割減益が嫌気され、同業他社にも業績不安の売りが広がっている。消費関連株も下げが目立つ。白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は1.4%安と4日続落し、約1年ぶりの安値で引けた。需要減少の懸念が引き続き売り材料となっている。IT関連株、空運株なども値下がりした。

半面、不動産株はしっかり。大手の金地集団(600383/SH)が2.6%高と続伸した。中国の主要都市で10月以降、一部の商業銀行が住宅ローン金利を引き下げている——と報じられたことが引き続き手がかりになっている。発電やガスの公益株、非鉄やセメントの素材株、海運株なども値上がりした。

光ケーブル製造各社も物色される。長飛光繊光纜(601869/SH)が6.5%高、中天科技集団(600522/SH)が1.3%高、江蘇亨通光電(600487/SH)が0.5%高で引けた。中国政府は今年末か来年初めにも、第5世代(5G)移動通信事業ライセンスを発給するもよう——と伝わり、設備投資が活発化すると期待されている。

一方、外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.71ポイント(0.26%)高の270.44ポイント、深センB株指数が5.18ポイント(0.59%)高の887.51ポイントで終了した。

【亜州IR】



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