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12日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、元高メリットの空運株がしっかり


12日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比23.46ポイント(0.91%)高の2606.91ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、24.60ポイント(0.91%)高の2730.05ポイントで取引を終えている。

人民元安の進行一服を好感。上海外国為替市場では、人民元の対米ドル相場が今週に入り6.92台で推移していたが、この日は6.91台と元高方向に進んでいる(一時6.88台)。また、米財務省が来週発表する半期に一度の「為替報告書」で、中国の「為替操作国」認定を見送る見込み——と伝えられたことも支援材料だ。中国指標の上振れもポジティブ。午前中に公表された9月の貿易統計では、人民元ベースでの伸び率が輸出・輸入ともに予想を上回った。米国が9月24日(現地時間午前0時)、「知的財産権侵害」に対抗する制裁関税の第3弾を発動するなか、駆け込み需要が膨らんだとみられている。米中関係の悪化懸念などで売りが先行したものの、指数は統計発表後に下げ幅を縮小し、後場からプラスに転じた。

業種別では、元高メリットのある空運が軒並み買われる。中国国際航空(601111/SH)が3.3%値を上げた。時価総額上位の銀行・保険株、食品・飲料株、エネルギー株、インフラ関連株なども上げが目立っている。ハイテク関連株もしっかり。なかでも、第5世代(5G)ネットワーク関連の銘柄が買われる。光ケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が5.0%高で引けた。通信機器・設備メーカーの中興通訊(ZTE:000063/SZ)も2.8%上昇している。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が1.36ポイント(0.50%)高の272.51ポイント、深センB株指数が2.32ポイント(0.26%)高の908.06ポイントで終了した。

【亜州IR】



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