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26日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、消費関連セクターに買い


26日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.67ポイント(0.92%)高の2806.81ポイントと反発した。約2か月ぶりに、心理的節目の2800ポイント台を終値で回復している。上海A株指数も上昇し、26.92ポイント(0.92%)高の2939.53ポイントで取引を終えた。

政策期待が強まる流れ。米国との貿易摩擦が激化するなか、中国政府は内需の刺激に力を入れる方針だ。「個人所得税法」の改正など、消費拡大のための施策が相次いでいる。最新の報道では、国家税務総局が専門チームを各省市に派遣し、企業を対象とした各種減税政策の効果を確認する——との情報も伝えられた。海外マネー流入拡大の思惑も高まる。インデックス開発世界大手の英FTSEラッセルは、A株銘柄を国際指数に採用することを決定したと報じられた。27日に正式発表される見込みという。また、指数算出の米MSCIは、グローバル指数に組み入れているA株のウエートに関し、大幅な引き上げを検討していると発表した。

業種別では、消費関連の上げが目立つ。業界大手の重慶ビール(600132/SH)が5.3%高、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.0%高、化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が3.5%高、映画製作・配給などの中国電影(600977/SH)が2.7%高で引けた。金融株やエネルギー株、自動車株、医薬株、ハイテク株、インフラ関連株なども買われた。

半面、不動産株の一角はさえない。新城控股集団(601155/SH)が1.2%下落した。上場不動産会社の抱える在庫が高水準に積み上がっている——と報じられたことが重し。新城控股集団の在庫額は、1000億人民元を上回る状況だ。

一方、外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が1.48ポイント(0.51%)高の288.72ポイント、深センB株指数が3.81ポイント(0.39%)高の974.91ポイントで終了した。

【亜州IR】



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