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21日の中国本土市場概況:上海総合2.5%高で急反発、大型金融株が相場けん引


21日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比68.24ポイント(2.50%)高の2797.48ポイントと反発した。約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、71.56ポイント(2.50%)高の2929.74ポイントで取引を終えた。

政策期待が強まる流れ。内需の底上げを念頭に、中国は新たな「消費の成長分野」を探る方針だ。国務院(内閣に相当)は20日、「消費体制構造を改善し、個人消費潜在力をさらに引き出すための若干意見」を正式に公布している。このほか、「10月に預金準備率が引き下げられる」との観測が根強いこともプラスだ。また、元高の動きも好材料。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日続けて元高方向に設定した。上海外国為替市場でも元高方向に進んでいる。

資金流入の期待も広がる。「インデックス開発世界大手の英FTSEラッセルは本日にも、A株を国際指数に採用する見通し」と伝えられた。実現すれば、約3兆人民元の資金流入が期待できるとの試算もある。指数は朝方に弱含む場面がみられたものの、中盤から一段高となった。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国農業銀行(601288/SH)が7.1%高、中国工商銀行(601398/SH)が4.7%高、中国平安保険(601318/SH)が4.2%高で引けた。元高メリットのある空運株も急伸。中国国際航空(601111/SH)がストップ高で取引を終えた。

消費関連株も高い。家電大手の青島海信電器(ハイセンス:600060/SH)が4.0%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.2%、小売大手の豫園商城(600655/SH)が3.0%ずつ上昇した。不動産株、医薬株、自動車株、インフラ関連株なども上げが目立っている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が4.08ポイント(1.43%)高の288.60ポイント、深センB株指数が14.99ポイント(1.56%)高の976.93ポイントで終了した。

なお、週明け24日の本土マーケットは中秋節で休場。香港マーケットは翌25日が中秋節の振り替えで休場となる。


【亜州IR】



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