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3日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で5日続落、ハイテク株は逆行高


週明け3日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比4.52ポイント(0.17%)安の2720.73ポイントと5日続落した。上海A株指数も下落し、4.72ポイント(0.17%)安の2849.18ポイントで取引を終えている。

米中貿易戦争の警戒感が重し。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)について、「9月5日(現地時間)の意見公募手続き終了後、早期に発動される」の観測が流れている。もっとも、下値は限定的。指数は節目の2700ポイントを一時割り込んだものの(2692.36ポイント)、「相場の下落局面では国家隊(政府系ファンドなど)が買い支えに入る」との思惑は根強く、中盤から下げ幅をやや縮小した。

業種別では、運輸関連が安い。上海国際港務(600018/SH)が3.2%、中遠海運HD(601919/SH)が1.5%、中国国際航空(601111/SH)が2.3%ずつ下落した。鉄鋼や非鉄、建材など素材関連株もさえない。宝山鋼鉄(600019/SH)が2.4%安、江西銅業(600362/SH)が1.7%安、華新水泥(600801/SH)が0.9%安で引けた。インフラ関連株、医薬株、銀行株、自動車株なども売られている。

半面、ハイテク関連株はしっかり。金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が5.2%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が4.9%、太陽光発電素材メーカーの隆基緑能科技(601012/SH)が1.8%ずつ値を上げた。隆基緑能科技に関しては、EUが導入している中国製太陽光パネルの輸入制限が3日に廃止されたことが好感されている。深セン上場銘柄では、ソーラー部材メーカーの深セン市拓日新能源科技(002218/SZ)がストップ高した。このほか保険株、食品・飲料株、発電株も物色されている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.70ポイント(0.24%)安の286.55ポイント、深センB株指数が1.60ポイント(0.16%)安の993.01ポイントで終了した。

【亜州IR】




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