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26日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で5日ぶり反落、米中貿易摩擦を警戒


26日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比139.76ポイント(0.48%)安の28781.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.81ポイント(0.48%)安の11021.35ポイントとそろって5日ぶりに反落した。売買代金は813億6800万香港ドルとなっている(25日の売買代金は863億7400万香港ドル)。
貿易摩擦の警戒感がくすぶる状況。トランプ米大統領は25日、「中国は通商政策で米農家を標的にしており、悪意のある手段だ」とツイッターで中国を非難した。一方、習近平・国家主席は訪問中のアフリカで25日、「貿易戦争に勝者はいない」と演説。名指しこそしなかったものの、米政権の動きを強くけん制している。SNS運営で世界最大手のフェイスブック(FB/NASDAQ)に対し、中国の中央政府が現地子会社設立の承認を取り消した——などと伝えられたことも両国関係の悪化に拍車がかかると危ぐされた。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.3%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.8%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.9%安と下げが目立った。

ネットやモバイル部品、半導体などハイテク関連セクターもさえない。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.3%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.0%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が0.8%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.1%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.9%安、華虹半導体(1347/HK)が1.6%安で引けた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMパシフィックに関しては、6月中間期の減益決算も嫌気されている。

本土系の金融セクターも安い。華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.8%、中国銀河証券(6881/HK)が1.2%、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%、衆安在線財産保険(6060/HK)が1.9%、招商銀行(3968/HK)が1.1%ずつ下落した。

本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.74%安の2882.23ポイントで取引を終えた。ハイテクと医薬関連株が安い。銀行株や保険株、自動車株、不動産株、消費関連株なども売られている。半面、発電株はしっかり。天然ガス関連株や、水処理関連株なども物色された。

【亜州IR】



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