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20日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で5日ぶり反発、消費セクターしっかり


20日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.91ポイント(0.27%)高の2915.73ポイントと5日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、8.22ポイント(0.27%)高の3053.89ポイントで取引を終えている。

朝安の後に買われる流れ。米中貿易摩擦の激化を警戒した売りが先行したものの、指数は中盤からプラスに転じた。直近の経済指標が総じて下振れるなか、当局の景気下支え策に対する期待感が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が19日、「貿易摩擦の対処に向け、万全の備えがある」と述べたこともプラスだ。上海総合指数は前日まで4日続落し、約2年ぶりの安値水準に達していただけに、値ごろ感も意識されている。

業種別では、消費関連がしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.5%高、中国乳業メーカーの内蒙古伊利実業(600887/SH)とメンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)がそろって2.8%高で引けた。「中国政府は個人所得税改革を導入する方針」と伝えられたことが改めて材料視されている。今回の改革では、課税最低限の引き上げや低税率層の拡大などが実施される予定だ。

医薬関連株も高い。健康元薬業集団(600380/SH)が9.2%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が5.3%ずつ値を上げた。ITハイテク関連株、不動産株、発電やガスの公益株、インフラ関連株なども物色されている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が2.89ポイント(1.01%)高の289.90ポイント、深センB株指数が12.28ポイント(1.16%)高の1074.24ポイントで終了した。


【亜州IR】




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