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31日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、W杯関連の蒙牛乳業は5.2%高


31日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比411.77ポイント(1.37%)高の30468.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.14ポイント(1.78%)高の11978.30ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は2037億5400万香港ドルに急拡大(30日の売買代金は1097億7300万香港ドル)。MSCI指数構成銘柄の入れ替えやウエート変更に伴い、リバランスの売り買いが入ったためとみられている。

中国指標の上振れを好感。取引前に公表された5月の中国製造業PMIは、予想(51.4)を上回る51.9で着地した。景況判断の境目となる50を22カ月連続で上回るなか、中国景気の先行きが楽観されている。また、イタリア政局の懸念がやや後退し、昨夜の米株が急反発したこともプラス材料だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が6.1%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.2%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.0%高と上げが目立った。蒙牛乳業に関しては、6月14日にロシアで開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)の関連銘柄として注目されている。蒙牛は中国食品・飲料メーカー初のW杯オフィシャルスポンサーとなった。このほか、時価総額上位の金融株やネット株なども買われている。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.1%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.5%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.6%高、中国建材(3323/HK)が4.7%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.0%高で引けた。

高速道路セクターも物色される。江蘇寧滬高速公路(江蘇寧滬高速公路:177/HK)が6.1%高、安徽皖通高速公路(安徽高速道路:995/HK)が4.6%高、深セン高速公路(深セン高速道路:548/HK)が3.8%高と値を上げた。

医療・医薬関連セクターも高い。広州白雲山医薬集団(874/HK)が9.3%、康哲薬業HD(867/HK)が5.5%、上海医薬集団(2607/HK)が5.2%、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が4.5%、中国生物製薬(1177/HK)が2.8%ずつ上昇した。広州白雲山株は上場来高値を更新した。本土市場に重複上場する広州白雲山と上海医薬は、6月1日にスタートする「新・MSCI新興国指数」のA株構成銘柄リストに採用されている。

一方、本土市場は7日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.78%高の3095.47ポイントで取引を終えた。消費関連株や医薬関連株が高い。資源・素材株、不動産株、自動車株、発電株、インフラ関連株、金融株なども上昇した。


【亜州IR】




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