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24日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で反発、エネルギー株に買戻し


24日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比94.77ポイント(0.31%)高の30760.41ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は61.83ポイント(0.51%)高の12152.62ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は898億7700万香港ドルに縮小している(23日の売買代金は1154億4500万香港ドル)。

23日の米株反発で投資家心理が改善。前日に急落した反動もあり、買い戻しの動きが先行した。ただ、上値は限定的。米国が通商政策に関し、保護主義を強めていることがマイナスとなっている。米メディアは23日、「安全保障上の観点から、トランプ米政権は自動車に新たな関税をかけることを検討している」と報じた。トランプ政権は3月に、米通商拡大法232条に基づき、鉄鋼・アルミ製品に高関税を課した経緯がある。

ハンセン指数の構成銘柄では、23日に急落したエネルギー関連が高い。中国神華能源(1088/HK)が2.2%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.5%ずつ上昇した。香港の不動産株もしっかり。恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が1.3%高で引けている。時価総額上位の金融株も堅調だった。

医療・医薬関連セクターも高い。中国神威薬業集団(2877/HK)が4.7%、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が4.0%、四環医薬HD集団(460/HK)が3.0%、中国生物製薬(1177/HK)が1.9%ずつ値を上げた。

小売セクターも物色される。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が6.6%高、スーパー中国大手の聯華超市(980/HK)が4.8%高、家電量販チェーン中国大手の国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が3.5%高と買われた。パークソンに関しては、21日引け後に公表した1~3月期の利益39倍が引き続き材料視されている。
一方、本土市場は小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の3154.65ポイントで取引を終えた。銀行株が下げを主導する。食品・飲料株、自動車株や不動産株、発電株、ITハイテク関連株、非鉄やセメントの素材株、軍需関連株なども売られた。半面、医薬関連株は上げが目立っている。



【亜州IR】




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