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23日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で3日ぶり反落、石炭・石油セクターに売り


休場明け23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比568.71ポイント(1.82%)安の30665.64ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は258.82ポイント(2.10%)安の12090.79ポイントと続落した。売買代金は1154億4500万香港ドルに拡大している(21日の売買代金は959億4500万香港ドル)。

本土株安が逆風。石炭株の急落で上海総合指数が下げ幅を広げるなか、香港でも引けにかけて一段安となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連の下げが目立つ。中国神華能源(1088/HK)が6.4%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油化工(サイノペック:386/HK)がそろって6.1%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.5%安で引けた。石炭株に関しては、「中国当局が燃料炭価格を抑制する見通し」と伝えられたことがマイナス。石油株については、原油相場の下落が嫌気された。

中国の保険セクターも安い。衆安在線財産保険(6060/HK)が5.4%、新華人寿保険(1336/HK)が3.5%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.4%、中国人民保険集団(1339/HK)が2.9%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.5%ずつ下落した。

中国の不動産セクターもさえない。華潤置地(1109/HK)が3.5%安、碧桂園HD(2007/HK)が3.4%安、中国海外発展(688/HK)が2.6%安、広州富力地産(2777/HK)が2.4%安と値を下げた。

半面、中国の発電セクターは高い。石炭価格抑制策の導入が期待され、華能国際電力(902/HK)が5.5%、華電国際電力(1071/HK)が5.6%、大唐国際発電(991/HK)が2.3%、華潤電力HD(836/HK)が1.5%ずつ上昇した。

中国自動車セクターの一角もしっかり。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が5.5%高、東風汽車集団(489/HK)と北京汽車(BAICモーター:1958/HK)がそろって2.2%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.0%高と買われた。中国政府は22日、7月1日から自動車や関連部品に対する輸入関税を引き下げると発表したものの、引き下げ幅は当初の観測ほど大きくなかったことが安心感につながっている。輸入車などを扱うディーラー関連も物色された。中国永達汽車服務HD(3669/HK)が6.3%高、中升集団HD(881/HK)が4.6%高、中国和諧新能源汽車HD(836/HK)が1.5%高と値上がりしている。

一方、本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.41%安の3168.96ポイントで取引を終えた。石炭株が急落。非鉄やセメントなど素材株、石油株、海運株、インフラ関連株、不動産株、金融株なども売られた。

【亜州IR】




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