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22日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、不動産セクターに売り(訂正)


22日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.47ポイント(0.53%)安の3263.48ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、18.38ポイント(0.53%)安の3417.98ポイントで取引を終えている。

米中関係の悪化を警戒。トランプ大統領は週内にも中国製品に対する関税引き上げなどの制裁措置を発表する見通し——と複数の米メディアが一斉に報じた。中国は米国企業の知的財産権を侵害しているとみているという。市中金利の上昇懸念も強まる状況。中国人民銀行(中央銀行)が22日に実施した公開市場操作(オペ)のリバースレポ取引では、7日物の金利がこれまでの2.50%から0.05ポイント引き上げられている。米国の利上げに対応した格好だ。

業種別では、不動産株が安い。大手の保利地産(600048/SH)が2.8%下落した。消費関連株も下げが目立つ。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.2%安で引けた。海運株、インフラ関連株、自動車株、鉄鋼株、発電株などもさえない。銀行株や保険株も値下がりした。

半面、証券株の一角はしっかり。最大手の中信証券(600030/SH)が1.4%上昇した。CDR(中国預託証券)導入により、海外上場する大型IT・ハイテク企業の「A株回帰」を促す計画が間もなく始動するとみられることが支援材料。Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団(アリ馬場・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)に関しては、中信証券などが本土上場時の幹事を務めるとの観測が流れた。原油市況高を手がかりに、石油株も買われる。ITハイテク関連株の一角も物色された。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が1.12ポイント(0.34%)高の329.16ポイント、深センB株指数が4.01ポイント(0.34%)安の1165.46ポイントで終了した。

【亜州IR】



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