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11日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と10日続伸、金融セクターが相場主導


11日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.51ポイント(0.10%)高の3425.34ポイントと10日続伸した。約1カ月半ぶりの高値を連日で切り上げている。上海A株指数も上昇し、3.70ポイント(0.10%)高の3587.51ポイントで取引を終えた。


中国の経済成長が期待される。李克強首相は10日、2017年の国内総生産(GDP)成長率が6.9%前後になったとの見通しを示した。李首相によると、大都市部の失業率は数年来の最低水準にとどまり、輸出入も3年ぶりにプラス成長を回復。政府や企業、家庭の収入がいずれも好転している。指数は安く推移する場面がみられたものの、引けにかけて買いが優勢となった。

金融株が上げを主導する。中国農業銀行(601288/SH)が2.1%高、中国銀行(601988/SH)が1.5%高、中国平安保険(601318/SH)が1.3%高で引けた。ITハイテク関連株も高い。金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が5.7%、システム開発の用友網絡科技(600588/SH)が4.5%、光ファイバーケーブル生産の烽火通信科技(600498/SH)が2.6%ずつ上昇した。

一方、建材株は安い。このところ上昇が続いたセメント相場に関し、下落の兆しがあると伝えられたことが嫌気された。鉄鋼株やインフラ関連株、不動産株、空運株なども売られている。

外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.44ポイント(0.13%)安の345.15ポイント、深センB株指数が0.64ポイント(0.05%)安の1204.53ポイントで終了した。

【亜州IR】




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