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13日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と反発、AIAや瑞声科技が最高値更新


週明け13日の香港市場は、全体として底堅い値動きとなっている。本土企業株で構成されるH株指数が前営業日61.30ポイント(0.52%)安の11684.51ポイントと3日ぶりに反落したものの、主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比61.26ポイント(0.21%)高の29182.18ポイントと反発した。売買代金は1153億5100万香港ドルと高水準が続いている(10日は1094億1300万香港ドル)。

個別銘柄の上昇が相場を支える流れ。生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が6.0%高、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が5.8%高と値を上げた。2銘柄でハンセン指数を164.33ポイント押し上げている。AIAについては、中国政府による金融業の外資規制緩和が追い風。モルガン・スタンレーは最新リポートで、外資規制緩和は、同社の中国事業に新たなビジネスチャンスをもたらし、そのバリュエーション上昇を後押しすると指摘した。同社株は上場来高値を更新している。瑞声科技に関しては、7~9月期業績の2割増益が引き続き手がかり。連日で最高値を切り上げた。

半導体セクターも高い。ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.8%、同業の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.1%、ICパッケージング・テスティング機器最大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.9%ずつ上昇した。華虹半導体とASMはそろって最高値を更新している。

ハンセン指数の構成銘柄入れ替えを材料にした動きも目立つ。新規採用が決まった光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と不動産デベロッパーの碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)がそれぞれ6.0%高、5.7%高と急伸。半面、除外が決まった国泰航空(キャセイ航空:293/HK)と昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)はそれぞれ1.0%安、3.9%安と売られた。今回の入れ替えは12月4日付で発効する。

一方、H株保険セクターがさえない。中国人民財産保険(2328/HK)が2.2%、中国人民保険集団(1339/HK)が2.1%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.0%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.4%ずつ下落した。

本土市場は小幅ながら6日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.44%高の3447.84ポイントで取引を終えた。銀行株が相場けん引。自動車株、消費関連株、ITハイテク関連株なども買われた。「上海自由貿易港」関連の銘柄もしっかり。

【亜州IR】



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