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概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、国内景気の先行き楽観が引き続き支え


【ブラジル】ボベスパ指数 76659.80 -0.31%
11日のブラジル株式市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比237.41ポイント安(-0.31%)の76659.80で取引を終えた。76984.88まで上昇した後、一時76322.58まで下落した。

朝方はプラス圏に回復する場面もあったが、その勢いは続かなかった。弱い経済指標が足かせになった。8月の小売売上高は前年比で3.6%上昇し、市場予想の4.5%を下回った。前月比ではマイナス0.5%となり、こちらも市場予想のプラス0.2%を下回った。また、翌12日は聖母の日でブラジル市場が休場となり、積極的な売買も手控えられた。一方、原油価格の上昇が資源銘柄の一角の支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2101.07 +0.68%
11日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比14.16ポイント高(+0.68%)の2101.07で取引を終了した。2103.29から2087.07まで下落した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。ブレント原油価格の上昇が好感され、資源銘柄を中心に買いが広がった。また、石油輸出国機構(OPEC)が2017年、18年の世界原油需要の予想を引き上げたことも支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 31833.99 -0.28%
11日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比90.42ポイント安(-0.28%)の31833.99、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同32.15ポイント安(-0.32%)の9984.80で取引を終えた。

プラス圏で推移した後は終盤に売りに押された。成長予想の下方修正が圧迫材料。国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2017年度(18年3月まで1年間)のインドの成長予想を従来の7.2%から6.7%に引き下げた。予想通りなら4年ぶりの低水準となる。IMFは、4-6月期のインド成長率が5.7%まで減速しており、残りの3四半期は7%前後まで回復しないと従来予想7.2%への達成は困難だと指摘した。

【中国本土】】上海総合指数 3388.28 +0.16%
11日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.30ポイント高(+0.16%)の3388.28ポイントと4日続伸した。終値ベースで年初来高値を更新している。

国内景気の先行き楽観が引き続き支え。9日に発表された国際通貨基金(IMF)による最新の世界経済見通し(WEO)では、中国の2017年・国内総生産(GDP)成長率予想が6.8%に上方修正された。7月時点の予想値から0.1ポイント引き上げられている。中国で5年に1度の共産党大会を今月中旬に控えるなか(期間は18日から約1週間)、相場の安定期待も根強い。足元の中国本土マーケットでは、「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドなどが積極的に市場介入しているもようだ。




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