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9日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と3日ぶり反落、金融セクターに売り


9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.30ポイント(0.19%)安の3275.57ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、6.67ポイント(0.19%)安の3430.45ポイントで取引を終えている。

国内金利の上昇を警戒。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は3日連続で上昇し、7月以降の高金利水準に接近した。中国人民銀行(中央銀行)の公開市場操作(オペ)では、供給額と吸収額が差し引きゼロとなる状態が続いている。新規株式公開(IPO)増加による需給悪化も懸念。地銀12行がIPOの準備を進めている——と伝えられた。金融株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.5%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.3%安で引けた。海運株も安い。ゼネコン株なども売られた。

ただ、下値は限定的。素材株が後場に入り急伸し、全体相場の下げ幅を縮小させた。「供給サイド改革」を通じて需給改善が進展し、製品価格が上昇するとの期待が大きい。上海商品取引所では、アルミや鉄筋などの商品先物が軒並み急伸した。消費関連株も買われる。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は、1.7%高の490.85人民元に続伸。先月28日に付けた上場来高値を更新した。

外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.48ポイント(0.44%)高の336.24ポイント、深センB株指数が0.90ポイント(0.08%)高の1179.98ポイントで終了した。

【亜州IR】




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