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12日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安と5日ぶり反落、インフラ関連さえない


週明け12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.52ポイント(0.59%)安の3139.88ポイントと5日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、19.33ポイント(0.58%)安の3288.38ポイントで取引を終えている。

資金ひっ迫懸念がくすぶる。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物は上昇基調を強め、足元では約2年2カ月ぶりの高値水準で推移した。中国人民銀行(中央銀行)は先週、各種ツールを用い巨額の資金を供給したものの、金利低下にはつながっていない。利食い売りも出やすい状況。上海総合指数は先週末まで4日続伸し、約1カ月半ぶりの高値を連日で切り上げていた。

業種別では、インフラ関連株の下げが目立つ。エンジニアリングの中国冶金科工(601618/SH)が1.8%安、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が1.2%安で引けた。非鉄や建材の素材関連株も一角が売られている。空運株や海運株も安い。銀行株や不動産株、石油株、ITハイテク関連株などもさえない。

半面、自動車株の一角はしっかり。外資ブローカーのレーティング引き上げを受け、長城汽車(601633/SH)が8.7%高と急伸した。バイオ医薬関連株、酒造関連株も物色されている。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)は1.5%高の472.88人民元と続伸。連日で上場来高値を更新した。

「粤港澳大湾区」構想(広東・香港・マカオの経済、金融、交通インフラ、物流などを一体化)の関連銘柄も高い。不動産開発の深セン香江控股(600162/SH)が値幅制限いっぱいまで買われ、有料道路運営の深セン高速公路(600548/SH)が5.1%上昇した。深センに上場する貿易業の深セン市特力(000025/SZ)はストップ高している。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が3.88ポイント(1.99%)安の321.08ポイント、深センB株指数が1.32ポイント(0.12%)安の1109.27ポイントで終了した。

【亜州IR】



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