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16日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と7日ぶり小反落、中国発電セクターは急伸


16日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.65ポイント(0.14%)安の25335.94ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が16.66ポイント(0.16%)安の10433.69ポイントとそろって7日ぶりに反落した。売買代金は780億4300万香港ドルと小幅ながら縮小している(15日は812億6900万香港ドル)。

本土株プラス転換で下げ渋る流れ。重要会議終了による材料出尽くし感で売られたものの、上海総合指数の上昇につれ下げ幅を引けにかけて縮小させている。中国が掲げるシルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する初の国際会議は15日に閉幕した。ハンセン指数は15日まで6日続伸し、1年10カ月ぶりの高値を連日で切り上げていただけに、利食い売り圧力も意識されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.3%安、香港航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が1.9%安と下げが目立った。瑞声科技に関しては、空売り投資ファンドのゴッサム・シティ・リサーチがネガティブレポートを発表したことが引き続き重し。国泰航空は指数銘柄からの除外を売り材料視した。株価指数を算出するモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は日本時間16日、「グローバル・スタンダード・インデックス」シリーズの定例見直し結果を公表。香港指数から同銘柄を除外する方針を決めた。

業種別では、インフラ関連セクターがさえない。ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が2.0%、セメントの中国建材(3323/HK)が5.2%、非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.1%、建機の中聯重科(1157/HK)が2.2%ずつ値を下げた。

半面、中国の発電セクターは逆行高。大唐国際発電(991/HK)が8.3%、華電国際電力(1071/HK)が5.7%、華潤電力HD(836/HK)が3.5%、華能国際電力(902/HK)が2.4%ずつ上昇した。電力業界の国有企業再編に期待感。これまでの報道によると、「国有電力グループ8社が3社に統合される見通し」などと伝えられている。クレディ・スイスは最新リポートで、国有企業の再編計画が中国電力業界にとってプラスになるとの見方を示した。大型エネルギー企業の誕生によって市場シェアが集約され、電力市場の開放が進む」と予測。電力価格の決定メカニズムに関しても、再編によってより理性的なものに発展すると分析した。
本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.74%高の3112.96ポイントで取引を終えた。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が約3週ぶりの上場来高値を更新。他の消費関連株や金融株の一角、河北省の「雄安新区」関連銘柄などが買われた。


【亜州IR】








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