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31日の香港市場概況:ハンセン0.8%安と続落、業績低迷のインフラ関連さえない


31日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比189.50ポイント(0.78%)安の24111.59ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が82.04ポイント(0.79%)安の10273.67ポイントとそろって続落した。売買代金は736億6400万香港ドルとなっている(30日は731億2500万香港ドル)。

主要企業の決算発表が終盤を迎えるなか、業績悪化銘柄が売られる。インフラ関連株の急落が目立った。ゼネコンの中国中鉄(390/HK)と中国鉄建(1186/HK)がそれぞれ6.2%安、3.7%安で引けている。両社の通期業績は小幅ながら増益だったものの、事前予想にはとどかなかった。建機大手の中聯重科(1157/HK)は2.8%安。通期業績の赤字転落が嫌気された。

そのほか業績低迷の銘柄では、油田開発資材メーカーの山東墨龍石油機械(568/HK)が3.2%安。赤字幅の拡大、16年1~9月業績の遡及訂修正などが重しとなった。コンテナ海運大手の中遠海運HD(旧社名・中国遠洋HD:1919/HK)も赤字転落で2.2%下落した。

他の個別株動向では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.9%安と下げが目立っている。同社は先週22日、増益と期末配当の増額を発表。翌日から週末24日までは連日で上場来高値を更新していたが、今週に入りさえない値動きが続いた。

一方、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)は1.0%高と続伸。30日の相場では、通期の赤字を嫌気し朝方に急落していたが、一転、悪材料の出尽くし感が強まり急伸して引けている(4.9%高で終了)。モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.2%値上がり。通期の3割増益が好感された。

なお、朝方公表された今年3月の中国製造業PMIは、2月の実績(51.6)と事前予想(51.7)を上回る51.8という結果。約5年ぶりの高い水準を回復している。

本土市場は5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%高の3222.51ポイントで取引を終えた。景況感が上向くなか、投資家のセンチメントが改善している。金融株が相場をけん引した。本土市場は清明節に絡み、来週3日と4日が休場となる(香港市場は4日のみ休場)。


【亜州IR】




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