概況からBRICsを知ろう～ロシア株式市場は6日続落、資源輸出大手に売りが継続

【ブラジル】ボベスパ指数　64149.57　-0.32％

18日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比204.77ポイント安(-0.32％)の64149.57で取引を終えた。64680.35まで上昇した後、一時64062.55まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、原油安を受け、資源銘柄に売りが広がった。また、成長予想の下方修正も改めて嫌気された。国際通貨基金（IMF）は最新リポートで、2017年のブラジルの成長予想を従来の0.5％から0.2％に下方修正した。これはブルームバーグがまとめた調査結果（0.8％の成長予想）を下回った。一方、指数の下値は限定的。経済指標の回復が支援材料となった。1月の景況感指数は前月の48から50.1に回復した。

【ロシア】MICEX指数　2170.09　-0.40％

18日のロシア株式市場は6日続落。主要指標のMICEX指数は前日比8.64ポイント安(-0.40％)の2170.09で取引を終了した。2190.00から2165.32まで下落した。

原油安や通貨ルーブル高を受け、資源輸出大手に売りが継続し、指数の下げを主導した。国際エネルギー機関（IEA）のファティ・ビロル事務局長が、原油価格が上昇すれば米シェールオイルの生産が大幅に拡大するとの見方が嫌気されたもようだ。また、MICEX指数が引き続き過去最高水準で推移しており、利益確定売り圧力も強い。

【インド】SENSEX指数　27257.64　+0.08％

18日のインドSENSEX指数は小反発。前日比21.98ポイント高(+0.08％)の27257.64、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同19.00ポイント高(+0.23％)の8417.00で取引を終えた。

終始狭いレンジでもみ合った。政府が法人減税を計画しているとの報道が好感された。財務相はこのほど、高額紙幣の廃止に伴う企業業績の悪化を受け、法人税を従来の30％から25％に引き下げる計画を示した。一方、2017年4月から法人税優遇などを撤廃する計画だ。

【中国本土】上海総合指数　3113.01　+0.14％

18日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.24ポイント高（+0.14％）の3113.01ポイントと続伸した。

元安進行の警戒感が薄らぐ。中国人民銀行（中央銀行）は朝方、人民元の対米ドルレートを約2カ月ぶりの元高水準に設定した。昨夜の外国為替市場では、人民元が16日の6.90人民元台から6.85人民元台に急伸。18日も同水準で推移している。金融当局の資金供給スタンスも追い風。人民銀は18日、リバースレポを通じ、1日当たりとしては今年最大となる合計4600億人民元を供給した。資金ひっ迫の懸念がやや薄らいでいる。



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