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16日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安と5日続落、金融セクターは逆行高


週明け16日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比9.34ポイント(0.30%)安の3103.43ポイントと5日続落した(一時は2.20%安の3044.29ポイントまで下げ、約3カ月ぶりの安値水準に低迷)。上海A株指数も下落し、9.50ポイント(0.29%)安の3249.77ポイントで取引を終えている。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数は8.96ポイント(2.64%)安の330.43ポイント、深センB株指数は20.89ポイント(1.88%)安の1088.80ポイントで終了した。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は3.64%安と8日続落し、約1年4カ月ぶりの安値に落ち込んでいる(一時6.12%安)。

金利高を嫌気。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物は、今年に入り上げ足を速め、16日は3.68%台まで上昇し(昨年末は3.30%台)、約1年8カ月ぶりの高い水準を連日で切り上げている。昨年12月の中国経済指標(鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資、2016年GDP成長率)が今週20日、まとめて公表されることなども気がかり材料として意識された。

業種別では、素材株の一角がさえない。鉄鋼の杭州鋼鉄(600126/SH)が4.7%安、建材の北京金隅(601992/SH)が1.7%安で引けた。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、自動車株、運輸関連株、消費関連株、不動産株なども売られる。

一方、金融株はしっかり。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)が1.3%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(601628/SH)が2.0%高と値を上げた。石油や石炭などエネルギー関連株も物色される。時価総額上位の銘柄が上昇するなか、指数は引けにかけて下げ幅を大幅に縮小させた。

(亜州IR)



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