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ベイシス Research Memo(5):2027年6月期は増収増益見込み、新中期経営計画の下で積極投資(1)


*12:05JST ベイシス Research Memo(5):2027年6月期は増収増益見込み、新中期経営計画の下で積極投資(1)
■今後の見通し

1. 2027年6月期の業績見通し
2027年6月期の連結業績予想については、売上高9,909百万円(前期比17.6%増)、営業利益329百万円(同52.4%増)、経常利益324百万円(同53.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益194百万円(同72.3%増)と増収増益、特に利益面の大きな成長を見込む。またEBITDAは411百万円(同39.9%増)、調整後EBITDAは481百万円(同43.9%増)を見込んでいる。売上面では前中期経営計画の目標であった売上高約100億円を目指す形となる。また2027年6月期より開始する新たな中期経営計画にあわせてサービス区分を、2026年6月期までの顧客属性を中心とした区分から、提供サービスの実態に基づく区分へ変更した。新たなサービス区分を「IoTサービス」「ネットワークサービス」「SaaSサービス」とする。ねらいは、業績の視点を従来の「どの顧客から受注したか」から「何を提供しているか」に変更することで、事業成長や収益構造、及び成長領域等を可視化することである。新たな中期経営計画で目指すインフラテックプラットフォームの拡張に向けて、「ネットワーク」で培った高品質な現場実行力を、「IoT」を通じて新たなインフラ領域へ展開し、「SaaS(BLAS)」によって標準化・データ化するという戦術を掲げる。

売上面ではIoTサービスにおいて59.2%の増収、及びSaaSサービスにおいて204.3%の増収を見込むが、ネットワークサービスは3.8%の減収を見込む。IoTサービスについては高い需要が見込まれるスマートメーターやネットワークカメラ、センサー等の案件受注を図るほか、店舗向けデジタルサイネージ設置に関わる大型案件も受注済みであり、前期比さらに高い増収をねらう。SaaSサービスについてはIoTサービス受注にあわせた「BLAS」の販売や既存顧客へのクロスセル等の施策で売上規模拡大を図っていく。ネットワークサービスについては旧モバイルエンジニアリングサービスのトレンド継続等を見込み減収予想となる。利益面ではIoTサービスにおける大型案件受注による増収効果に加え、ネットワーク設計・運用に関わる高利益率の案件受注や「BLAS」の有償による導入案件の増加を見込み、売上総利益率は同1.4ポイントの上昇を予想している。また営業利益率については「BLAS」の機能高度化やブランディング・マーケティング施策、社内AX・DX等への積極投資を図ることで販管費は前期比21.3%の増加を予想するものの、粗利率向上効果により営業利益率は同0.7ポイントの上昇を見込んでいる。

IoTサービスは、売上高4,442百万円(同59.2%増)を見込む。スマートメーターやネットワークカメラ、各種センサー等のIoT機器に関する設置や交換の需要は引き続き強く、特に次世代スマートメーターへの更改や多店舗小売業における省人化のためのカメラ、センサー、各種デバイス類の設置等の案件引き合いが増加傾向にあり、案件パイプラインは潤沢である。ベイシス<4068>としてはこれらの案件受注を着実に進めるほか、2025年に戦略的業務提携を締結したMODE, Inc.との協業により、これまで同社で未開拓であった建設業や鉄道業界をはじめとする業界での顧客開拓を進める。加えてIoT機器の設置案件にとどまらず、これら機器の設置後の運用保守案件の獲得にも注力することで収益のストック性を高める施策を進めていく。

ネットワークサービスは、売上高5,397百万円(同3.8%減)を見込む。対象領域となる従来のモバイルネットワーク及びその他事業のうち、モバイルネットワーク分野については2026年6月期に続き、大手通信キャリアでの通信品質の維持改善に向けた工事需要の継続が見込まれるほか、その他事業分野ではネットワーク関連案件の獲得を強化する。特に高い利益率が期待できるネットワーク設計関連の案件や、収益のストック化が見込まれるネットワーク保守維持案件の受注を強化していく。受注強化と並行して案件への受注体制を強化すべく、エンジニアの採用や育成を仕組み化していく。

SaaSサービスは、売上高70百万円(同204.3%増)を見込む。「BLAS」の拡販とその後のBPaaS化を推進し、継続的に収益の見込めるストック化による収益力強化を進める。「BLAS」の拡販に向けては既存顧客へのクロスセルとIoT案件受注にあわせた販売強化、MODEとの連携によるソリューション提供強化といった施策を推進する。既存顧客である大手通信キャリアやパートナーとなる外注企業に対し導入機会は依然として多く、優先的にクロスセルを進める。IoT案件対応においては機器設置に関わるフロー収益計上だけでなく、設置後の運用保守案件受託によるストック収益獲得に向けたツールとして「BLAS」を推進する。またMODEの提供する「BizStack」と「BLAS」の連携により、同社のIoT機器設置や運用保守に関する現場対応力と、MODEの擁する現場データの収集・分析ノウハウを統合し、MODEとの協業により販売を進める。さらに、BPaaSを推進する有力ツールとして「BLAS」を位置付け、ブランディングのためのマーケティング・PR施策を積極化する。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)




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