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ADワークスグループ Research Memo(8):不動産クラウドファンディング事業を2026年9月より開始(2)


*11:08JST ADワークスグループ Research Memo(8):不動産クラウドファンディング事業を2026年9月より開始(2)
■今後の成長見通し

(3) 大型不動産共同投資&AM受託事業
ADワークスグループ<2982>は既存事業における強み(目利き力・ソーシング力やバリューアップ力、長期運用ノウハウ、安定的な出口戦略等)を生かして大型再販事業へ参入すべく、大型不動産共同投資を開始した。50億円超の大型再販事業に参入するには、資金面での制約がボトルネックとなっていた。これを解消するために共同出資によるスキームで物件を取得し、取得後のAM受託フィーを獲得するとともに、出資割合に応じた物件売却益を獲得していく。

第2弾として、(株)NANKAIと共同で50億円規模の大型オフィスビルの信託受益権を2026年7月に取得した。出資比率はNANKAIが80%、同社が20%である。同社は物件取得から売却までの期間で発生するバリューアップ企画、工事管理やテナントリーシング、運用管理などのAM受託フィーをNANKAIから獲得するほか、物件売却時に売却益の20%を獲得することになる。同社では、年間3〜4件を目標に共同出資プロジェクトの実績を積み重ね、将来的にはバリューアッド型AM受託サービス事業として国内外の事業会社や機関投資家向けに展開し、ノンアセットビジネスの拡大と資本効率の向上を目指す考えだ。

(4) ホテル運営事業
訪日外国人旅行者の増加を背景に活況を呈しているホテル市場にも新規参入する。2027年に自社開発のSA型ホテルが完成予定で、そこから運営事業を開始し、ノウハウを蓄積したうえで運営受託サービスを展開する計画だ。ホテル運営については人手不足の慢性化により、アウトソーシングの需要が高まると予想されており、ノンアセットビジネスの一環として育成する。受託サービスの対象は主にサービスアパートメント型ホテルを想定している。

(5) 経営基盤の強化
経営基盤の強化施策として、引き続き人的資本投資に注力する。同社では生産性向上に寄与する各種のエンゲージメント向上施策を2025年に実施した。具体的には、管理職対象の研修によるマネジメント力の向上で組織力強化に取り組んだほか、管理職・次期管理職層を対象にした合宿を実施し、経営戦略の浸透と経営課題に対する議論を行うことで、経営施策の実行力向上に取り組んだ。また、経営層と従業員の双方向コミュニケーション機会も創出した。

これらの取り組みの結果、従業員のエンゲージメントスコア(経営戦略の伸長、経営層への信頼など)が大きく改善するとともに、これに連動して離職率も2024年の17.8%から2025年は9.0%と大幅に低下した。同社は、オフィス区分事業の円滑な立ち上げを、これらの取り組みにより従業員の意識改革が進んだ成果であると捉えており、今後もこうした取り組みを継続する。

また、2026年は企業価値向上に向けた先行投資の一環として、5億円を投下しブランディングの強化にも取り組む。ADWブランドの認知度向上を図り、顧客獲得や売上の拡大、優秀な人材の採用及び定着につなげる考えだ。創立140周年の記念式典やテレビCM、屋外・交通広告などによるコーポレートブランディングに取り組むほか、プロダクトマーケティングを強化する。こうした取り組みにより、BtoC事業(オフィス区分事業、不動産小口化商品販売事業、不動産クラウドファンディング事業)の成長を促進し、長期ビジョン(BtoC事業比率40%)の実現を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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