日本創発G Research Memo(2):「顧客のクリエイティブをサポートする」企業集団
1. 会社概要
日本創発グループ<7814>は、顧客がクリエイティブを表現するために必要となる多様なソリューションで「クリエイティブをサポートする」企業集団として、クリエイティブサービスを軸に幅広いビジネスを積極的に展開している。純粋持株会社である同社の下、グループ共通の中核概念としてVisionに「We Craft Your Imagination.」、Missionに「チームワーク」「プロの真心と技」「言い訳のない品質」、Valueに「プラスαの追求」「我が事として」「多様性の底力」「新しいカタチ」「良き市民」を掲げ、新たな付加価値の「創発」を目指す。
2025年12月期末時点で本社所在地は東京都台東区上野、総資産は85,058百万円、純資産は21,283百万円、株主資本は20,477百万円、自己資本比率は24.4%、発行済株式数は51,000,000株(自己株式数3,640,265株を含む)となっている。
2. 沿革
同社は2015年1月に、前身となる東京リスマチック(株)の単独株式移転によって持株会社として設立され、東京証券取引所(以下:東証)JASDAQに上場(東京リスマチックは同社の子会社となって2014年12月に上場廃止)した。その後はM&Aも活用しながら業容を拡大している。なお2022年4月の東証市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行した。
■事業概要
印刷分野を基盤にソリューションを提供するクリエイティブサービス事業を展開
1. サービス概要
同社は色と形を自在に操る高い技術力を生かした印刷分野を基盤に、多様なソリューションを提供するクリエイティブサービス事業を展開している。そしてM&Aも活用しながら、ITメディアや多彩なデジタルコンテンツを組み合わせたITメディア セールスプロモーション分野、魅力的なキャラクターアイテムやオリジナルグッズを開発・製造するプロダクツ分野にも事業領域を拡大し、企画提案・製造・制作からメディア運営・配信までをワンストップサービスとして提供できるユニークな企業体として、クリエイティブサービス事業の領域拡大に取り組んでいる。
各分野とも売上高が順調に伸長しており、売上高構成比はおおむね印刷分野が7割前後、ITメディア セールスプロモーション分野が1割強、プロダクツ分野が1割強で推移している。直近の2025年12月期の売上高構成比は印刷分野が65%(うち高付加価値サービスが10~15%)、ITメディア セールスプロモーション分野が20%、プロダクツ分野が15%となった。
2025年12月期末時点の連結子会社は39社
2. グループ構成
同社はM&Aを活用して業容を拡大しており、2025年12月期末時点で連結子会社は39社となっている。前期末からの増減内訳は、新規連結により5社増加、持分法適用関連会社から連結子会社への変更により2社増加、連結子会社間吸収合併により7社減少した。
直近の新規M&Aとしては、2024年2月に共同製本(株)、望月印刷(株)、(株)アスコム、同年8月に(株)STUDIO ARC(一部株式を取得して持分法適用関連会社化、同年10月に株式を追加取得して連結子会社化)、同年11月に(株)Sakae Plus、アイ・ディー・エー(株)、2025年1月に(株)スタジオアウトリガー、横浜マテリアル(株)、(株)DNTI、同年4月に(株)フジプラス(子会社の(株)フジプラス・ワン及び(株)トライワーク彦根を含む)、(株)シルキー・アクト、(株)トラスト、同年7月にウエストマネージメント(株)、同年10月に(株)サンメック、(株)鈴木松風堂、(株)紋郎美術工房、(株)日本サンプル、2026年1月に(株)新和製作所(子会社のムサシパッケージ(株)を含む)がグループインした。
また同社は収益力向上に向けたグループ基盤強化戦略として、グループ企業間の合併再編(ロールアップ)も進めている。直近のロールアップとしては、2024年12月に研精堂印刷(株)がその子会社の(株)アム及び(株)サン・エム・コーポレーションを吸収合併、(株)ポパルがサンエーカガク印刷(株)を吸収合併、2025年1月に大光宣伝(株)がその子会社の(株)大宣工房を吸収合併、(株)美松堂が宏和樹脂工業(株)及び(株)プレシーズを吸収合併、(株)funboxが(株)スマイルを吸収合併、同年7月に(株)リングストンがカタオカプラセス(株)を吸収合併、田中産業(株)が(株)MGSを吸収合併、同年8月に共同製本(株)が美松堂を吸収合併して商号を(株)美松堂に変更、同年11月に東京リスマチックがその子会社の(株)ソニックジャムを吸収合併、2026年3月に望月印刷(株)(2024年2月に連結子会社化)を簡易株式交換によって完全子会社化した。
事業分野別の主要グループ企業として、印刷分野では日経印刷(株)、研精堂印刷、(株)小西印刷所、東京リスマチック、美松堂、(株)アプライズ、フジプラス、望月印刷、飯島製本(株)、田中産業、リングストン、Sakae Plusなど、ITメディア セールスプロモーション分野では(株)キャドセンター、ジャパンブロードキャストソリューションズ(株)、ポパル、アイ・ディー・エー、(株)バークインスタイル、アスコム、STUDIO ARC、大光宣伝など、プロダクツ分野ではfunbox、新日本工芸(株)、トラスト、(株)立体造形工房などがある。
なお、持分法適用関連会社のイメージ・マジック<7793>は2022年3月に東証マザーズ(現 東証グロース)市場に上場している。また2024年7月に同社とfunboxが共同出資で設立したPT FUNBOX MANUFACTURE INDOBESIA(インドネシア)は、日本のキャラクターコンテンツIPを2次利用した商品を製造し、ASEAN諸国で販売する計画である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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