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井関農 Research Memo(2):トラクタなど農業機械の総合専業メーカー


井関農機は1926年に創立された日本の農業機械メーカーであり、2025年に100周年を迎える老舗企業です。主な製品はトラクタやコンバインで、国内外で幅広く事業を展開しています。国内では田植機「さなえ」が有名で、欧州では乗用芝刈機が高く評価されています。近年の技術革新を背景に、農業にロボットやICT技術を取り入れた機械の開発を強化中です。さらに、構造改革と成長戦略を進めるプロジェクトZを実施し、国内外での市場拡大を図っています。歴史としては、1946年に製造拠点を設け、1966年に世界初の自脱型コンバインを開発するなど、業界をリードしてきました。現在も国内外に子会社を設立し事業を拡大中です。

*13:02JST 井関農 Research Memo(2):トラクタなど農業機械の総合専業メーカー ■会社概要

1. 会社概要
井関農機<6310>は、2025年に創立100年目を迎えた老舗で、稲作や畑作などに用いられるトラクタやコンバインなど農業機械の総合専業メーカーである。日本やアジアでは一般農家や大規模農家などに向け、欧州や北米では景観整備業者、ホビー農家、一般消費者などに向け、自社製品の製造販売やアフターサービスの提供といった事業を展開している。なかでも国内では「さなえ」ブランドの田植機が有名で、欧州では乗用芝刈機などの景観整備用機械の評価が高い。近年、農業にロボットやICTなどの先端技術を活用する動きがあり、同社もそうした技術を取り入れた農機の開発を強化している。同社は現在、「食と農と大地のソリューションカンパニー」という長期ビジョンに向け、短期集中の構造改革と成長戦略で構成されるプロジェクトZ及び資本コストや株価を意識した経営を推進中だ。


業界をリードする製品を数多く開発

2. 沿革
1926年に創業者の井関邦三郎氏が「井関農具商会」を創立、自動籾すり選別機の製造を開始した。1936年に株式会社化して同社を設立しヰセキ式籾すり機及び自動選別機の製造を開始。1946年には愛媛県松山市に、1949年には熊本県熊本市に工場を建設した。1959年5月に大阪証券取引所の店頭銘柄に株式を一般公開(1961年東京証券取引所上場、2022年東京証券取引所プライム市場へ移行)し、これを機に全国で販売会社の設立を推進するとともに農業機械の開発を強化、1966年に世界初の自脱型コンバインを開発、1967年には田植機、コンバイン、バインダの生産を開始してトラクタを含めた稲作機械化一貫体系を確立した。その後も、1988年に同社初の乗用芝刈機、2009年に業界最速の自脱型コンバイン(6条刈り)を開発するなど、業界をリードする製品を数多く開発してきた。海外へは1971年にベルギーに子会社を設立して進出後、2003年以降は中国、インドネシア、タイ、フランス、ドイツと次々に子会社を設立した。足元ではプロジェクトZに基づき、2024年に(株)井関松山製造所と(株)井関熊本製造所を合併して(株)ISEKI M&Dに社名変更、2025年には(株)ヰセキ北海道など国内販売会社6社他を合併して(株)ISEKI Japanに商号変更、英国の販売代理店PREMIUM TURF-CARE LIMITED(以下、PTC社)を子会社化した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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