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東洋ドライルーブ Research Memo(5):決算説明(4)


東洋ドライルーブは、現在進行中の新製品開発とその展開について報告しました。特に強調されたのは、発熱被膜という新技術の大規模な試験中であることや、環境配慮型製品開発を行っている点です。大学の研究室と共同研究を進め、多様な分野での競争力ある製品を市場に供給しています。アジア市場での拡大も目指し、中国、タイ、ベトナムに拠点を持ち、地域に応じた製品展開を強化しています。2025年6月期の業績予想は、売上高49億円を見込み、特に自動車と光学機器部門での強化が計画されています。利益面では、海外関連会社の回復により、経常利益と当期純利益の増加が期待されています。

*12:05JST 東洋ドライルーブ Research Memo(5):決算説明(4) 東洋ドライルーブ<4976>

新製品の開発についてです。開発してから品質を工夫しながら現在に至っているものが多いのが実情です。例えば発熱被膜は、被膜そのものが発熱する被膜で、現在大口の試験をしている最中です。

スライドの表の一番下には、環境配慮型製品の事例を記載しています。化学物質にはさまざまな規制があり、そのような法律を遵守しながら新製品を開発しています。

また、現在いくつかの大学の研究室と共同研究を実施しています。研究室に資金支援を行い、新製品の開発を共同で実施しています。

表の上から3番目の「LUBELAS」がゴムの伸縮に追従した製品ですが、非常に競争力があることから、市場での販売が広がっており、採用が今増えているところです。

アジア・グローバル展開についてです。拠点は中国に3拠点、タイに1拠点、ベトナムに1拠点です。拠点数はまったく変わっていませんが、一つひとつが力をつけてきていますので、アジアに対して、さらに新たな展開を狙っているところです。

アジア各地での状況について少しご説明します。中国では、子会社を1ヶ所、関連会社を2ヶ所で展開しています。中国では自動車関係が中心ではありますが、ゲームやアミューズメント関係、スマホ関連も仕事を形成しています。

また最近、中国からタイ・ベトナムに仕事がシフトしていくお客さまも見られます。タイに関しては光学関係の受注が過半数を占めており、自動車やバイク関係がその後につながっている状況になっています。

2025年6月期の業績予想について説明します。

今年度2025年6月期の業績予想です。期初の予想から変更していません。連結業績予想では、売上高49億円と前年比若干の増収を見込んでいます。営業利益に関しては、原材料費、人件費、電力費の高騰に加え、設備投資を積極的に行っているため、減価償却費の増加等があります。そのため、前期比で若干の減益を見込んでいます。

一方、経常利益と当期純利益は海外の関連会社の業績回復に伴い、若干の増益を見込んでいます。1株当たり当期純利益は472.77円、1株当たり配当金は72円を見込んでいます。

採用先別連結売上高予想です。自動車が26億5,700万円で、54.2パーセントを占めており、若干の増加を見込んでいます。光学機器も10億5,600万円と、増加を見込んでいます。電子部品は横ばい、その他は新規受注による増加を見込んでいます。

合計値としては、売上高49億円を見込んでいます。自動車はエンジン関係の売上が減少すると見込んでいますが、駆動部品や安全対策部品、内装・外装部品の売上高はさらに増加すると見込んでいます。

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