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昭和産業 Research Memo(4):ファイトケミカルプロダクツと資本業務提携し事業領域拡大を強力に推進


昭和産業は、2024年9月にファイトケミカルプロダクツとの業務提携を締結し、10月には資本提携も完了しました。この提携により、昭和産業の「オレオケミカル・ファインケミカル事業」を強化します。ファイトケミカルプロダクツは、東北大学で開発されたイオン交換樹脂を用いた反応分離技術を活かし、米油の副産物から機能性素材を製造する技術を持っており、スーパービタミンEなどを生産・販売しています。この技術を利用し、昭和産業は穀物の新たな可能性を引き出すことを計画。さらに、新工場建設や量産化技術の確立を通じて事業拡大を目指しています。

*12:04JST 昭和産業 Research Memo(4):ファイトケミカルプロダクツと資本業務提携し事業領域拡大を強力に推進 ■昭和産業<2004>のトピック

2024年9月、東北大学発のスタートアップ企業であるファイトケミカルプロダクツ(株)との間で業務提携を締結し、同年10月に出資を完了した。同社が新規事業創出に向けて推進する「オレオケミカル・ファインケミカル事業」を強力に後押しする。ファイトケミカルプロダクツは、同大学大学院工学研究科の北川尚美教授及び廣森浩祐助教が開発した、イオン交換樹脂を用いて高純度の有効成分を高効率かつ複数同時に生成できる反応分離技術を活用し、2020年より米油の製造過程で発生する副産物から機能性素材を製造するプロトタイプのプラントを稼働させ、スーパービタミンE、パラフィン、植物ステロール等の製造販売を行っている。反応分離技術のライセンス・エンジニアリング事業を展開し、バイオ燃料や化粧品原料などの各種エステル合成への利用拡大を進めている。

同社は、今回の資本業務提携により、同社グループから発生する副産物にファイトケミカルプロダクツが持つ反応分離技術を掛け合わせ、穀物の新たな可能性を提供していく。

また、開発のスピードアップ、販売の強化など多角的な協力関係を構築し、ファイトケミカルプロダクツが計画している新工場建設・稼働、量産化技術の確立を達成し、さらなる事業拡大を目指している。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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